6. その他のプレー
ダブルプレー
ダブルプレーは、一般式とルールは殆ど変わりません。ただ「D.P」は省略することが多いようです。また滅多におきないが、トリプルプレイも同様で、「T.P」を省略します。
一般式を知っていることが前提ですから、説明はこれまでですが、それじゃああんまりなので、今までの復習もかねてサンプルをひとつ出します。
ダブルプレーの例です。このダブルプレーは、ショート→セカンド→ファーストの送球によって、完成させています。ここで重要なポイントは、ベースの記号である「B」です。「B」は二塁ベースを表します。すなわち、このスコアブックは、セカンドによって一人目をアウトにしていることを表しています。
もしBの記号を省略して「6-4」と書くと、ショートによってアウトになったか、セカンドによってアウトになったか分かりません。一般式ではベースの記号を省略することが多いけど、省略してしまうと、刺殺や捕殺を数えるとき不都合になります。一般式でつけている方も、この点は見習った方が良いでしょう。
ちなみに二人目のアウトにおいて、「4-3」と書いてありますが、「4-3A」と書いても良いし、「4-3」と書いても良いです。
ちなみに一塁ベースは「A」、三塁ベースは「C」と表し、ホームベースの記号はとくにありません。適当に「H」でいいでしょう。
その他のプレイ
大抵のプレーは今まで紹介した記入方で対応できますが、野球には様々なプレイがあります。例えばインターフェア、フィルダーチョイス、ボーク、ワイルドピッチ、パスボールなどです。それぞれ記号を列挙すると下のようになります。
インターフェア | I.P |
フィルダーチョイス | F.C |
ボーク | B' |
ワイルドピッチ | W' |
パスボール | P.B |
ボークやワイルドピッチの記号は「'」がついていますが、理由は分かりますか?答えは「盗塁」の項を見れば分かります。つまり「いつ行動が起こったか?」を正確に記録するためです。(詳しくは「5.エラーと盗塁」で)