3. アウト・四死球

まずは比較的記入名簡単なアウトと四球に関する記入法を説明します。具体的には、フライ,ライナー,ファウルフライ,犠打,犠飛,ゴロ,三振,四死球です。

フライ、ライナー、ファウルフライ

フライは「F」、ライナーは「L」、ファウルフライは「FF」を使います。アルファベットを使うのがミソです。例えばライトフライなら「F9」になりますし、セカンドライナーなら「L4」となります。

ショートライナー ライトフライ サードファウルフライ

しかしここで問題があります。それはフライかライナーか区別つかないときです。万人が認めるフライやライナーなら問題はないのですが、微妙な場合もあります。いわゆるハーフライナーですが、それはスコアラーの判断に任せるしかありません。「公式記録員がこんないい加減でいいの?」と思うかもしれませんが、公式記録のルールではフライとライナーの数をカウントする義務はないのです。(フライやライナーは打数としてカウントされる。)つまり記録上では、誰によってアウトになったかが分かればよく、フライとライナーを無理に区別する必要がないのです。

ゴロ

ゴロは記号は特にありません。ショートゴロなら「6-3」になりますし、ファーストゴロなら「1-3」になります。ピッチャーがボールをはじいて、ショートがボールを受け取り、ファーストに送球した場合は「1-6-3」となります。

それではファーストゴロの場合はどうなるのでしょう?この場合は「3-3」でもOKですが、「3A」と書くのがいいです。ちなみに「A」は一塁ベース、「B」は二塁ベース、「C」は三塁ベースを表します。

なんで「3-3」だと良くないかと言うと、刺殺と捕殺を数えるとき、間違いが多くなる可能性があるからです。「3-3」と書くと、3と言う文字が二つあり(本当は一人で殺したのに)、刺殺や捕殺をカウントする際に、間違って数えてしまう恐れがあるのです。(⇔一人で行った行動なのに、数字を二つ使うから。)それに対して「3A」だと、一人で打者をアウトにしたことが明確で、刺殺や捕殺を数える際に間違いが比較的少なくなります。

ショートゴロ 投手→ショートゴロ ファーストゴロ

犠打、犠飛

犠打,犠飛の記号は「□」です。公式記録において、「犠打」と「犠飛」はちゃんと区別します。

犠打(サード) 犠飛(ライト)

三振

三振の記号は「S.O」になります。振り逃げの場合のみ「K」を使います。ちなみに「S.O」はスイングアウトの略ではありません。「ストライクアウト」です。。

見逃し三振と空振り三振,スリーバント失敗の区別はありません。いいえ、記号で区別する必要が全くないのです。一般式をつけた方なら、「なんで区別しないんだ」と文句の嵐が来るでしょう

しかしよく考えてください。ヒントは前章にあります。実はこれらの区別は、ボールカウントの欄を見れば一目瞭然なんです。(あと公式記録のルールで、それらを区別する義務がない。なんかプロ野球式を覚えれば覚えるほど、お役所っぽいと感じるような気が・・・。)

三振 振り逃げ成功

振り逃げに記入されている「L」はレフトオンベースの略で、残塁を表します。つまり振り逃げに成功して、 一塁にいけたんですけど、結局は残塁で終わってしまったということを表しています。

ちなみに「S.O-2」と記述する理由は(一般式では「S.O」と書く。)、刺殺の計算を行う際に、スムーズに計算できるからです。「2」はキャッチャーを指します。三振をすると、キャッチャーに刺殺数が、1ポイント加算されるので、「-2」と書いた方が刺殺を数えるとき楽になるのです。(あとミスが少なくなるメリットもある。)

四死球

四球は「B.B」、死球は「D」の記号を使います。敬遠四球の場合、どのようにして区別して書くかは分かりません。ここは適当に、「B'」や「B*」や「I.B」と書いて、普通の四球と区別つけると良いでしょう。

四球 死球

敬遠四球かどうかが分かりにくいケースもあります。キャッチャーが立ち上がれば分かりやすいのですが、微妙な攻め方をして歩かせた場合です。実際敬遠であったかどうかは、バッテリーの心を解剖しないと分かりません。定義があいまいだと、公式記録が難しくなるので、1968年に、「最後の一球で捕手が立ち上がる」という条件を満たせば、敬遠と数えるようになりました。つまり微妙な敬遠は、記録上では敬遠と見なさないのです。

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