5. エラー、盗塁

エラー

エラーは「'」と書きます。一般式では「E」です。例えばサードのエラーなら、「5'」と書きます。ショートの悪送球なら「6'-3」となります。ちなみにショートの送球は問題ないが、ファーストがとりそこなった場合は「6-3'」となります。「'」はエラーした野手につけます。

(A) (B)

しかし同じ悪送球でも、高すぎる悪送球か低すぎる悪送球か区別をつけたいときもあります。この場合、「L」(低球)や「H」(高球)を使う手があります。例えばセカンドの高球なら、「4'H-3」という感じです。

ちなみにプロ野球公式記録では、高球か低球か区別をつける義務は全くありません。(だから「H」とか「L」という記号は ない。)ここでもお役所的な要素が伺えます。

盗塁

次は盗塁です。盗塁は「O'」です。「S」の方がよっぽど分かりやすいかと思うかもしれませんが、簡単には変えられない理由があるかもしれませんね。さて盗塁を記録するときに重要なポイントは、「ランナーがいつ盗塁したか?」を正確に書くことです。

例えば一般式の場合、盗塁は「S(2)」と書きます。これは二番打者のときに盗塁であることを示しています。しかしこれだけでは何番打者のときに盗塁したかは分かりますが、何番目の球で盗塁したかは分かりません。

これでは明確性に欠けます。そこで「'」を使います。「O'」の「'」の部分です。

実際に例をとって説明します。右の図は、一番打者と二番打者の記録であり、二番打者の第三投球時に、一番打者が盗塁したことを表しています。(上の記録欄を一番打者、下の記録欄を二番打者の記録とする。)ここでボールカウントに注目すると、三番目の投球に「'」がついています。つまりこのときに盗塁が起こったのです。

ボールカウント欄に「'」をつけることによって、何番目の投球で、盗塁したかがハッキリ分かります。プロ野球式のすごいところは、明確性に記録するところです。そして余計な要素やあいまいになりうる要素を、徹底的に排除しているところです。(そのためお役所的で分かりにくくなる欠点もあるけど。一度飲み込めればそんなことはメではない。)

他にボールカウント欄に「'」を使うケースとして、けん制球でアウトがあります。基本的なやり方は盗塁と変わりません。

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