16 塔(落雷)

塔に雷が落ち、崩れている様が描かれています。悪魔と同様、悪い意味を持っています。天罰でしょうか・・・。突然の不幸でしょうか・・・。雷によって起こるものは火災なので、火傷,高熱などを指しています。「突発的なハプニングがやってくる。」と告げているようです。

絵柄を見ると、人間が落ちています。どういうことを表しているのでしょう?誤ったことに気付かずこの塔のように進行したが、神の怒りに触れて失墜したと解釈できます。また、この塔のように独り善がりな気持ちになって、ツケがまわったとも解釈できます。

塔のてっぺんに立っていると、遠くは良く見えるが、真下はあまり見えません。「自分を見つめなおせ。さもないと大変なことになるぞ!!」「相手のことも考えろ!!」と「塔」は警告しているようです。

デッキによっては、失墜者に王様(帝王)の絵柄が描かれているのもあります。「この王、今に天罰を食らうぞ!!」と言いたさそうな、そんな感じがします。絶対王政や身分制度を、風刺したものかもしれません。このカードは、正位置でも逆位置でも、あまり意味が変わりません

正位置 予期せぬ災い、周りを見ない
逆位置 悩み、病気

17 星

このカードをウイッシュカード(ラッキーカード)としている解説書もあります。絵柄の女性は、イシス(エジプト神話に出てくる女神)という説もあるし、ミカエルという説もあります。真中にある大きい星は「シリウス」という、恒星の中で最も明るい星といわれています。

星が女神の心を揺り動かそうとしています。自分の潜在能力(ポテンシャル)に気付き、それが自信につながるでしょう。その自信が希望や夢を膨らまし、輝かしい未来を導いてくれるでしょう。ただ、夢見になりすぎてはいけませんよ。高すぎる理想は失望を招くことだってあるのです。

水が星の光によって、輝いているようです。心が安らぐような、希望が湧いてくるような、そんな感じがします。実際、流れ星を見ると願い事を口走る人もいるでしょう。

正位置 チャンスがやってくる、希望、目的
逆位置 夢見っぽい、憂鬱、失望

18 月

女性の顔をした月がまばらに光を出しています。その周りには、狼(犬)とサソリ(ザリガニ)がいます。夜になると、急にハイテンションになる人がいます。人の心はとても不安定なものです。周りの状況や意見によって変わることだって珍しくありません。それが故に、様々な混乱、不安、迷いが生じます。

「迷ってばかりいると、サソリが近づいてきて危険ですよ。」と言っているようです。人の心理状態を表しているカードなので、周りのカードに注意しながら、読み取る必要があります。

月を中心に考えると、動物たちが集まっていることから、「大衆的」とも読めます。良い意味ではなく、「踊らされないように注意。」と警告しています。

誤解されやすいですが、逆位置の方が正位置より良い意味です。逆位置だと、迷いが晴れるといった回復の兆しがあります。正位置の方が、いい意味としている解説書もあります。(ちなみに私は、逆位置のほうを良い意味としている。)

(確かにメソポタミア神話では、月の方が太陽よりも神聖としているが・・・。、その神話を元にしているのか?それなら太陽は良くない意味になるはずだが・・・。それとも、単に分かりやすくするために、正位置をすべて良い意味に解釈しただけなのか?)

正位置 迷い、不安な、曖昧、気変わり、偽り、大衆的
逆位置 浄化、うそに気付く、小さなこと

19 太陽

太陽は四方八方に、エネルギーを注いでいます。子供やひまわりがすくすく育っているようです。「太陽の子」、「あの人は太陽のような存在だ。」のように、「太陽」と聞いたら、良いイメージをしますね。太陽は私たちに、活力や生命力を与えます。

人物が描かれていないデッキや、アダムとイヴが描かれているデッキもあります。このカードが出ると、「周りからの援助がある。人気がある。バイタリティーがある。」といった解釈が出来ます。どちらかといえば、物質的な面のほうが強いようです。

しかしどんな物だって、毒にもなるし薬にもなります。光を浴びすぎると、そばかす,シミを引き起こす原因になります。人気になりすぎると、ついつい調子に乗ったり、わがままになったりするものです。

「光を浴びすぎる。⇒おせっかい、過保護。」といった解釈も出来ます。(もちろん逆位置の解釈)逆位置は悪い意味ですが、その度合いは比較的小さいです。このことを覚えてください。

正位置 成長、バイタリティー、周囲の応援、生命力
逆位置 陰りがやってくる、おせっかい、下降気味

20 審判

この天使は、ガブリエルです。男女、子供が墓から立ち上がっています。天使の声に呼応しているようです。これは、世界が滅亡するときに救われるといわれている、「最後の審判」を表しているのです。トランペットの音は、再生,復活を告げています。宗教色(特にキリスト教)の強いカードのようです。

私が宗教に疎いせいかもしれませんが、このカードが出ると「節制」と同じくらい、解釈するのに困ることがあります。中には天使しか描かれていないデッキもありますが、どんな解釈をしていいか迷うこともしばしばです。

まず始めに、「復活。不調から抜け出せる。恋が芽生える,。チャンスがやってくる。」といった解釈が出来ます。(天使だけのデッキだと、こう解釈していいか迷う。)

宗教だけの意味と単純に思っては、あまりにも解釈の幅が狭くなります。天使を親や先生,上司などと例えたらどうでしょう?そうすると、「(上司などに)包容力がある。助言によって考え方が変わる。」と言った解釈が出来ます。

北欧神話でも、ラグナロク(終末)と言う、神が滅びてしまう時期がくるのですが、その後にバルドルとヘズという神が、奇跡の復活を遂げます。そしてバルドルが中心になって、新しい世界を作っていく。そんなことを思い出させるカードでもあります。

正位置 復活、包容力、奇跡、助言、回春
逆位置 揺れやすい、乱用、でしゃばり、排他的

21 世界

大アルカナの中で最強のラッキーカードです。「魔術師」から始まって「世界」で頂点に達したのです。しかしまだ終わったわけではありません。何事も、始まりがあれば終わりもあるのです。そして、終わりの次は始まりがやってくるのです。

天使、牡牛、獅子、鷲は、四季や四元素を示しています。環状なっている植物は、月桂樹です。オリンピックとかで、賞者に掲げられる冠はこれにあたります。月桂樹は、ギリシャで神聖なものとされています。両手に持っている棒は、陰と陽を表します。

中央の人物は、デッキによっては、美しい女性が描かれています。私はこの人物を両性と解釈します。なぜなら、この人物は性別や人間を超えた存在だからです。この人物はかなり次元の高いところにいるのです。

あまりにも、幸運的要素が強すぎるので、逆に解釈のほうを見逃してしまうこともしばしばです。対人関係を占うとき、「このカードが出たから、あなたはとても良い関係を形成できますよ。」とだけ、言いがちです。

名前に注目すると,「付き合いが広い。社交性がある。心が広い。国際人。留学する。」といった解釈が出来ます。完成ということに注目すると、「ハッピーエンド,桧舞台に立つ。目的が達成される。安定した生活」と読めます。

逆位置が出るとどうでしょう?「最強のラッキーカードの逆だから、意味もめちゃくちゃ悪いだろう。」と思いがちですが、そうとは言い切れません。何事も、完成というものは進展性がありません。下降するしかないのです。対策として、「他のことにアタックすると吉。視点を変えたほうがいいですよ。」という解釈になります。

正位置 達成、成功、社交的
逆位置 下降、発展しない、停滞気味

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