8 力(剛毅)

女性がライオンを懐柔しているようです。何をあらわしているのでしょう?ライオンは感情を表して、それを女性が抑えている・・・。この女性は自分の感情をコントロールできるのです。このカードは、努力や忍耐で希望が得られると言う意味になります。

力といったら、肉体的な力(とくに、スポーツやケンカとか)をイメージするかもしれません。しかし、「力がある=けんかが強い」という等式は、ここでは成立するとは限りません。(よく誤解される)意志が強い、人をなだめられる、というのもまた、立派な力なのです。

この女性がライオンを可愛がるように、相手に優しく、おおらかな気持ちで接することにより、自分の心から勇気や力がわいてくるような感じです。

一本調子な「戦車」に対して、この「力」は、精神的な要素がかなり強いようです。この違いを、よく覚えてください。

正位置 自信(勇気)を持つ、我慢、辛抱、なだめる
逆位置 思い切りがない、びくびくする、暴力で解決

9 隠者(錬金術師、賢者)

一人の老人が、孤独そうにランプを持っています。隠者は世捨て人のことを 指します。しかし彼は、全てのことを見た上で世捨て人になったの です。俗世間を嫌ったのでしょうか?

彼は孤独を好みます。いや、孤独の方がいいようです。時には、一人 でいたほうが素晴らしい人間でいられることだってあるのです。「人 に頼りすぎるな。」と、このカードは言っているようです。

このカードは、女教皇に意味が似ていますが、孤独というファクタ ーが強く入りこんでいます。意味としては、相談者、年配 の人を指します。

学習に関しては女教皇と同じくらい、いいカードです。小学生用の 占いの本で、この「隠者」をいいカードと取らない本もあり ました。

正位置 慎重、地道に発展、不言実行、独立
逆位置 依存的、見栄ばかり、視野が狭い

10 運命の輪

運命というのは、常に変化して調子がいいときは正位置、悪いときは逆位置といった感じです。

この運命の輪は、西洋占星術に使うホロスコープをかたどっています。運命の輪と言うより運勢の輪といったほうがわかりやすいかもしれません。

頂点に達したときは、下降線に進むしかないので、いつまでも甘い汁を吸ってはいけないと言うことを告げています。逆に、ピン状態でも、這い上がれるチャンスがやってくると言うことも告げています。人生の波を物語っているようです。このカードは、人間が描かれていない珍しいカードです。

正位置 チャンス、這い上がり、絶好調、出会い
逆位置 油断禁物、スムーズにいかない

11 正義(裁判の女神)

デッキによっては、順番が「力」と入れ替わっているものもあります。このカードは、ギリシャ神話のアテナ(ミネルヴァ)をかたどっているものもあります。

天秤を持っていることから、公正な人,論理的に物事を進められる人といった感じになります。人間トラブルがあると、どうしても感情的になり、心が偏ってしまいます。そんなときに重要な人はこういう人ではないでしょうか。

 恋愛なら安定した恋、スムーズに進む恋、と解釈することも出来ます。正義はけっこうお堅いカードなので、杓子定規になりやすいとか、計算高いといった意味にもなります。まじめすぎるのが裏目に出る恐れもあるので、100%良いカードとは言い切れません。正義という言葉に惑わされないように。

正直すぎるのも考えものなのです。うそも方便という諺もあるのですから・・・。

正位置 公正、正義感、バランスをとる、
逆位置 アンバランス、感情的、偏り、ひいき

12 吊るされた男

名前からして、悪い意味のように聞こえるかもしれませんが、そうとは限りません。絵柄を良く見ると、木には若葉があり、まだ希望は残っているよと語りかけてるようです。また彼の顔には光があります、決して絶望してるわけではないようです。

このカードが出ると、「もうちょっとの我慢ですよ」とか「今は試練時ですよ。」といった感じです。目先のものばっかりとらわれてはいけないと物語っています。

金田一少年の事件簿でも登場したタロットです。見てのとおり、正位置は逆さ吊りです。犯人は逆さづりが正位置であることを知らなかったために、金田一に見破られます。(まぁ、他にも要因はあるんだけどね)

このカードはいい意味か悪い意味か判断するのは非常に難しいといえます。逆位置の場合、首吊りから開放されて、自由の身になったとも読めますが、開放されたゆえに気が緩み堕落するとも読めます。(例えば、大学受験が終わって気が緩まる。)

自己犠牲が必要なこともあるでしょう。自分を犠牲にして利益を得る。主役というよりは、裏方という要素が強いカードですね。野球で言えば犠打や犠飛にあたるでしょう。

正位置 試練時、自己犠牲が必要、我慢
逆位置 利己的、努力しない、逃げる、開放される

13 死神

見るだけでもぞっとするカードです。名前のとおり、死,破滅という意味(例えば恋愛なら、告白を失敗するとか、愛想を尽かすとか。)もありますが、ここでひとつ忘れてはいけないことがあります。

それは、「死と生は隣り合わせの関係にある。」ことです。絵柄を見ると、目立たないが太陽が描かれています。本を見るとキーワードが「破滅」、「終末」と書かれているものもあります。

しかし、私は「再生」と、いったほうが良いと思います。このカードが出ると、「転換時ですよ。」、「そろそろ気持ちを新たにしたほうがいいですよ。」と警告しています。逆位置になると、正位置と違い、回復,出産などいい意味に変わります。

このカードが出たら何か変化があると考えたほうが良いでしょう。運命の輪やワンド8が、一緒に出たときは尚更です。

肉体的な死を現すことは殆どありません。(断言)このカードが出るたびに、クライアント(質問者)の関係者が死んだら怖いですよね。占い師なんかいなくなりますよ。

正位置 終末、破局、転換時、視点を変える
逆位置 再生、回復、出産

14 節制

このカードの天使はミカエルです。バランスよく2つのカップに水を注いでいます。このカードは、そんなに派手なカードではありません。節約、質素と言った感じです。

このカードが出ると、私はよく頭を抱えてしまいます。倹約が必要なときとか(名前のとおり)、冷静に考えろとか(天使のカップを見て)、オープンな環境が必要(天使の羽を見て)とか・・・・。

いろいろ解釈があるようだが、絵柄と意味が今ひとつ、ピンと来なかったりすることもしばしばあります。私が宗教に疎いせいかもしれませんが・・・。

節制が出ると、静寂や質素がキーワードになります。恋愛で出たら、静かな関係ができるとか、調和が取れるとか色々考えられます。データスポットは静かなところがベストです。穏やかな女性、柔らかな女性を指すことも多いです。

どちらかといえば、地味なカードです。女帝や戦車といった華やかさはありません。逆位置が出ると、バランスが崩れる,爆発するなどと解釈できます。

正位置 倹約、静寂、地道に、調和、バランス
逆位置 浪費、無意味、不和

15 悪魔

全78枚のカードの中で、最もアンラッキーなカードであり、最も重要なカードです。78と言う数字を分解して足すと、7+8=15となり、ちょうど15番の悪魔と同じ番号です。これは、どんなことを物語っているでしょう。カード全体のカギがこの一枚に託されているように見えます。

この悪魔はエジプトの悪魔あるいは、魔術に出てくる有角神と言われています。2人の男女が鎖につながれています。これは、束縛されていることをを指したり、誘惑に負けたことを指しています。

逆位置になると、開放されたと言う意味になります。人間、楽な方向に進みたいがゆえに誘惑に負けてしまうことがあります。苦難を貫くことで報われると解釈できます。

このカードが出ると、かなり重要な問題であることが伺えます。また自分を失ってないか、偽ってないか見つめなおす必要もあります。

正位置 誘惑、モラルが低下、いい加減、束縛、支配
逆位置 開放的、自由、自我、主体性

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