0 愚者

一人の若者が旅をしているようです。このカードは、非常に解釈が難しい上に、誤解されやすいカードです。「名前の通り愚か者じゃん。悪いカードだな。」と断定したら誤りです。この解釈は大きく分けて2通りあると思います。

ひとつは、名前の通り愚か者という意味です。気が狂ってて、自分の行き先も分からないといった人です。落伍者、浮浪者を表しているかもしれません。

もうひとつは、旅人という解釈です。全てを悟って、ゼロから立ち戻ったことを表しているのか・・・。絵柄を見てください。彼の足取りは軽やかでひょうひょうと歩いています。花を持っていて、犬もいます太陽も輝いています。何を表しているのでしょうか?新たな旅の始まりといった解釈が出来ます。希望は十分に持ってるようです。

こうしてみると、見方によっては、「賢者」とも言えるし、「愚者とも言えます。果たしてどっちかは、周りのカードで判断するしかありません。このカード単独で解釈するのはかなり難しいです。周囲のカードによって相当解釈が変わります。

私たちはこの愚者を、嫉妬しているのではないでしょうか?彼の自由を・・・。彼の希望を・・・。自分の人生は、自分で考えるべきです。そして、自分のあった道を進んでいくのが、素敵な人生になるポイントのひとつでしょう。それは、親や周りの意見や社会の規範に合ったものとは限りません。しかし自分の人生は、たった一度・・・一度しかないのです・・・。

愚者は、正位置、逆位置の意味が一定していません。周りのカードによって、良い意味にも悪い意味にもとれます。主要な意味を列挙します。

旅立ち、希望、道化、目的をもった出発、スタート、無目的、準備不足

1 魔術師(奇術師)

1は物事の始まりであり、創造をあらわしています。テーブルの上に,小アルカナのスートである、金貨、聖杯、剣、棒の4つが置いてあります。これは四季、四元素を表すのです。頭の上にある∞の記号は、無限大を表すものです。いろいろな可能性が秘められていることを表します。

このカードが出ると、機転のある人とか、物事を器用にこなせる人だなと解釈することができます。恋愛とかもテキパキ進みドンドン発展します。アイディアが湧き出て、人気者タイプです。気の合う友達も見つかりやすいです。

1という数字上、物事の始まりを表すことも良くあります。正位置だったら『いい滑り出し、幸先がいい』、逆位置だったら『スタートが悪い』と言った解釈もあります。

北欧神話では、ロキをイメージすると解釈しやすいかもしれません。ロキはいい神なのか、悪い神なのかさっぱりしない神です。しかし、神々に降りかかった苦難を、彼の機転で乗り切ったといっても過言ではありません。彼の知恵は、アース神のなかでも最高のものです。

正位置 機知力、器用、機転が利く、創造
逆位置 口先だけ、野暮、実力不足、誇大

2 女教皇(女司祭長)

いかにも冷たさそうな女性が、門の前に座っています。このカードの女性にはいろいろな説があります。魔女の司祭長、女神イシス女教皇、ギリシャの女神など・・・。

2本の大きな柱は、善と悪を表します。まるで善と悪を知っているかのように客観視できる、そう言いたいような感じがします。彼女は 、とても探究心、向学心あります。ただ、少しお堅い面もあります。お世辞を言うのも好みませんので、誤解されるかも知れません。友人面は、静かで精神的な付き合いを好むようです。

2つの点を結ぶと、直線ができます。直線は、長さを測ることが出来ます。そう、2という数字は、初めてものを測ることの出来る存在なのです。太極(陰と陽)、善と悪、表と裏、光と闇など、両極を表しているのです。

カードの色が魔術師とは対称的です。魔術師のカードは暖色に対して、女教皇のカードは寒色が基調になっています。魔術師とは違って、女教皇は潜在的な要素が強いです。良く言えばポテンシャルがある、悪く言えば引っ込み思案ですね。

このカードが出ると、何か思いがけぬ変化が訪れることを暗示しています。周りのカードをよく観察してください。恋愛のように変化の速いテーマを占うときに、このカードが出たら要注意です。逆位置ならなおさらです。

学業、仕事にはもちろん良いカードですが、恋愛には消極的な意味です。占うジャンルによって、これほど、良い意味にも悪い意味にも変化するカードは中々ありません。

正位置 研究、理解、分析的、冷静、精神的、潜在的
逆位置 表面だけ、中身がない、冷淡、打算的、自己主張

3 女帝

このような、美しい女性が、自然に囲まれています。女教皇とは違い、とても華やかな姿です。愛がいっぱい詰まっているハートもあります。

キリスト教ではマザーというタイトルで呼ばれることもあります。(キリスト教で「女帝を使って占うなんてとんでもない。」という思想があったらしい。その背景から、女帝の意味が変えられて、「マザー」(たぶん聖母マリア)というタイトルになったと思われる。)

どんな生き物も、行き続けるためには、繁殖が必要です。子供を産み、育てる母親の力は、素晴らしいと思います。(ただ、そうでない母親もいないことはない。イルカは、とても素晴らしいと思う。よその子でも面倒見るから。人間では、そんなこと出来ないやつの方が多い思う。)

子供を育てるってことは、母親の優しさや包容力が必要です。ただそれが行き過ぎたりして、過保護になっては困ります。「○○ちゃんの将来のために、私立の小学校(難関の)に行かせて・・・・。東大が目標なの。」なんて言うが、子供のためにならないことの方が多いのです。そんなことしたら、自分自身(子供自身)で考える力を失ってしまうと思います。愛情を押し付けたりしちゃ、何の意味もありません。

恋人がいて、その人のためにがんばるとか、好きな人がいて学校に行くのが楽しみとかそんな感じのカードです。また、美しいものが好き、派手好みなどとも読めます。

正位置 母親的、愛情、美的、優しさ、繁栄、包容的
逆位置 過保護、ルーズ、体だけ、見えるものだけ

4 皇帝

「女帝」のカードとは対称的に、男の人がずっしりと座っています。とても頼りになりそうな感じがします。

4という数字は、四元素(火、水、風、土)や四季を表し、世界を統治するという意味があります。全体的に安定感を与えています。

三角形の部屋と四角形の部屋、どっちのほうが、落ち着けますか?私だったら、四角形の部屋の方がいいと思いますが・・・。三角形の部屋だと、不安定な感じがします。

周囲の影響にこのカードが出ると、「男の先生、父親の影響が強い」と読めます 。先生やコーチ、上司を指すこともあります。逆位置だったら、悪影響を受けやすいと読めます。

このカードが出たら、今の状況をしっかりと見極めて目標に達するように、質問者にアドバイスしてください。「目標をハッキリさせろ」「モジモジしてないで、実践するのが大切。」と言えば良いでしょう。積極的に行動するのが吉を表すカードです。グズグズしてはいけません。

もし逆位置で出たら、プランがはっきりしていない、無鉄砲、無秩序などがキーワードになりえます。行き過ぎた亭主関白が裏目に出る恐れもあるので、結婚や家族問題で逆位置が出たら要注意です。

正位置 統率力、厳格、エネルギッシュ、頼りになる
逆位置 支配的、頑固者、独裁的、非協力的

5 法王

精神的な統率力を表しています。皇帝とは違うカリスマ性がありますこのカードは、奉仕者、相談者の姿で、悩み、迷いなどを取り除いてくれる人物です。友達や先輩とかも含まれることがあります。宗教とも関連深く、導士とも言えます。

宗教のおかげで、精神的に救われることだってあります。人と人との関係がどんどん薄くなっている今日、宗教が重要な役割を果たしているかもしれません。オウム真理教の若者の信者を見ると、かれらには帰る故郷がなくなっていると思うことがあります。(ちょっと哲学的)

ただこのカードは、倫理とかにしがみつきすぎて、融通が聞かないといった意味もあるのです。それは、良いことにもなるし、悪いことにもなります。

時として、法王は誤った道を教えたり、狂信的になることもあります。崇められるのが、慣れすぎると自分自身を見失うことだってあるのです。

正位置 相談、奉仕、統率力、優しい心、哲学的
逆位置 目的を失う、融通がきかない、信望的、過信

6 恋人

二人の男女は、アダムとイヴです。天使はラファエロと言う天使です。上には太陽が大きく輝いています。とても生き生きしている雰囲気がします。

名前のとおり、恋人、恋愛と言う意味です。恋占いのとき、重要な意味を持つカードです。裏をかいて、交際費がかかる,おめでたがあってお金がかさむといった意味も考えられます。

ただ恋だけでは、解釈の幅が狭くなります。男と女を選択肢として、天使(ラファエロ)を自分に例えたらどうでしょう。2つの道のどちらを選ぶといった、二者択一という意味も取れます。

「恋愛を取るか、仕事を取るか」など迷っている状態なのか、実際に付き合って発展しているのか、判別が難しいところです。周りのカードで判別するしかありません。どちらかと言えば、若者っぽい恋愛をかもし出しているようです。

カードを見ると健康運は良いと読むことも出来ます。(アダムとイブの姿から)これは「太陽」についても同様です。

正位置 恋の結合、チャンス、二者択一、好きな人
逆位置 迷い、無味乾燥、恋愛過剰、駆け落ち

7 戦車(征服者)

男が一人、豪快そうに戦車に乗っています。2匹のスフィンクそれぞれ白と黒の色ですが、物質(お金、名誉など)と精神を表します「この2匹のスフィンクスをうまく操れば、どんな勝利も得られる。」という事を表しています。

このカードが出ると、「野望が強い、思い切りがある、さっぱりしている」などと読めます。皇帝と同様、「部活のキャプテン、体育会系的な性格の持ち主、先輩」などとも読めますが、戦車のほう が皇帝より、闘争心が強く血の気が多いようです。がむしゃらで、目的を失うといったこともあります。

ファイトや根性で、勝利を勝ち取るr・・・そんな感じのカードです 。「攻撃は最大の防御」というくらいだし・・・。しかし時には、休息をする必要もあるのです。退却も立派な、作戦なのです。「魔術師」とは対称的なカードともいえます。

北欧神話でトールを連想します。(あるいはチュール)トールは、豪傑でまさに、「戦士そのもの」といった感じです。この戦車の意味にも、当てはまる部分はあると思います。

正位置 闘争心、負けず嫌い、目的達成、野望
逆位置 無鉄砲、攻撃的、空回り、足踏み状態

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