29 世界の再生

海の中から新しい大地がよみがえる。新しい太陽の光により、草原や森がエメラルドのように輝いている。鳥はさえずり、魚はぴちぴちとし、種もまかぬのに穀物が育っている。

オーディンの息子であるヴィーザルとヴァーリは生きていた。彼らはアースガルドの跡地であるイザヴェルの草原に住む。トールの息子であるモージとマグニも生きていた。彼らはミョルニルを持っていた。なんと死んだはずのバルドルやヘズも、奇跡的に生き返った。

神々はこれまでの過去について語り合った。フェンリルのこと、ヨルムンガルドのこと・・・。そして彼らは黄金の将棋を見つける。黄金の将棋は神々が昔使っていたものだ。

ホッドミーミルの森の中に、リーヴとレイヴスラシルという二人の人間が身を隠して、生命をつないでいた。そしてこの二人から、人間の子孫が生まれる。このように世界は再び繁栄する。そして神々の軌跡は、永遠に語り継がれるのだ。

そして今でも・・・・北欧神話は生きている。


「なんかキリスト教っぽいなぁ。」・・・・この話を聞いて私はそう思いました。オーディンやトールの子が生き残ったのはともかく、なんでバルドルが生き返るんだと。それにおまけにヘズも。

キリスト教の最後の審判を思い出します。本当は悪いことはするつもりは無かったヘズが生き返るのもそれっぽいし。「心の清い人は最後に報われる」という思想が入り込んでいるような感がします。しかし学者によっては、「これはキリスト教の要素が混じっていない。」と言っている学者もいます。

バルドルの死以降の話は、すべて「スノリのエッダ」を基にして書きました。ちなみに「バルドルの夢」は古エッダです。ちなみに「古エッダ」にも、「神々の終末」や「世界の再生」について書かれています。(巫女の予言から。)

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