21 ハールバルズの歌

トールはヨーツンヘイムからの帰り際に、海にさしかかった。海の向こうには渡し守がいた。ラッキーと思ったトールは、渡し守を呼んだ。

トール
「お〜〜〜い、俺を船に乗せてくれ。おいしい飯を差し上げよう。本当に素晴らしい食物だぞ。」

渡し守
「のんびりと食事の自慢をしやがって。お前は無知な奴だ、なんと母親が死んだんだぞ。」

トール
「てめぇ、痛いこと言いやがって・・・」

渡し守
「あんたが高貴な奴とは思えん。足は裸足だし、身なりも悪いし、ズボンさえはいていないな。」

トール
「渡し舟をこっちへまわしてくれ。」

このように渡し守は、何を考えているのか分からないが、トールの言葉に耳を貸そうとしない。ちなみに渡し守の名は、ハールバルズというらしい。トールは武勇伝を語るが、ハールバルズは鼻で笑い、彼はハールバルズに弄ばれる。ハールバルズはトールの悪口を言いまくる。

トールはミョルニルでぶっ殺すと脅すが、ハールバルズは「お前の妻シフは浮気してるぞ」と言い返す。口げんかは続いた、しかしトールが負けるに決まっている。

トール「警告する。船をこっちへこぎ寄せろ。口げんかはやめよう。」

ハールバルズ「あんたを渡すなんてお断りさ。」

結局トールは遠回りしてアースガルドに帰った。最後にハールバルズは「妖魔がお前をとっ捕まえるように。」と脅しの言葉を吐いた。さて、ここに登場するハールバルズの正体は、ここまで来た方なら、大変良く知っている神なのである。その答えは・・・・伏字にしてあります。

オーディンである。オーディンはトールの父なのに、なんでこんなことをする?これじゃあ、単なるいじめ・・・。北欧神話は謎に包まれた神話なのだ!!

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