7 ルーン魔術

最後にルーン魔術を紹介します。知らなくても占えるが、ルーンの側面が分かるので参考にしてください。こ こで紹介する魔術は、その気になればすぐに実践できます。魔術といっても怖がる必要はありません。平たく言えば、一 種のおまじないです。魔術≒おまじないといっても差し支えありません。ただ、やりすぎは禁物ですよ。

ルーン魔術で最もポピュラーなのが、自分の願いをルーン文字で表して、それをお守りにする方法です。願い事をルーンで表すには、以下のような方法があります。

  1. 自分の願いをストレートに表しているルーン文字を使う。
  2. 古代北欧語で書き表す。
  3. ルーン文字をアルファベットのように使って,英語などで書き表す。
  4. 複数のルーンを組み合わせて、オリジナルのシンボルを作る。

ルーンが決まったら、木や石の表面にそのルーンを刻み付けます。マーカーで書き込んでもOKです。このように完成したお守りのことをタリスマンと言います。これから、自分の願いをルーン文字で書き表す方法を紹介します。

■ 直接法

直説法とは自分の願いに直結しているルーンを選び、それをタリスマン(護符)にする方法です。一番簡単ですぐに実行できます。

例えば、恋愛運を良くしたいなら (ギュフ)を採用するのがベストでしょう。また、豊作を祈るなら(イング)か(ヤラ)、口下手に悩んでいるなら(アンスール)が良いでしょう。

■ 古代北欧語で書き表す

古代北欧語を使って、自分の願いを書き表す方法です。しかし、ルーン文字が刻まれている遺跡や遺品は非常に少なく、ルーン文字は完全に解読されているわけではありません。(そもそも、ルーン文字自体謎が多い。)しかし、わずかですが、既に分かっているであろう古代北欧単語もあります。(『あろう』がポイント)それらを、表にまとめると下のようになります。(表は『鏡リュウジ/神聖ルーンタロット占術』による。)

古代北欧語 アルファベット 意味
AUJA繁栄
SIG勝利
ALUGODよき魔法
AUDR金銭
FRAMI名声
GIBU授ける
LATHU引き起こす

この単語を用いてタリスマンを作ってみましょう。例えば受験戦争に 勝ちたいなら、石や木片に『GIBU SIG(勝利を授ける)』に相当するルーンを 書くと良いでしょう。他にも『ALUGOD(よき魔法)』と書く手もあります。

ちなみに主語は省略します。動詞が先で、目的語は後です。

■ 英語やドイツ語などで書き表す

『私の願いは、表にある古代北欧単語だけじゃ表しきれない』と思う方は少なくないと思います。発見されている 遺品や遺跡が少なすぎるので、それはしょうがないことです。 ルーン文字をアルファベットのように扱って、願いを英語やドイツ語で書き表す方法があります。そんなの邪道だと思う人は、『直説法』や『バインディング・ルーン』で、願いを書き表せば良いのです。

ルーン文字一覧表』に各ルーンに対応するアルファベットが載っています。これを参考にすれば良いのです。例えば『Win』をルーン文字で表すと、Wは(ウィン)、Iは(イス)、Nは(ニイド)なので、『』と書けばOKです。

■ バインド・ルーン

複数のルーンを組み合わせて、ひとつのシンボルにしたものをバ インド・ルーンと言います。ナチス・ドイツのハーケンクロイツ もバインド・ルーンです。( (シゲル)を組み合わせたもの。)バインド・ルーンを使うと、普通のルーン とは一味違ったルーンができあがります。 これを使って、オリジナルルー ンを作るのも面白いかもしれません。

例えば、「子供がどんどん大きくなるように」と願っているなら、 (エオー、馬)と (イング、豊穣,変化) を組み合わせると良いです。他にもいろいろ考えられ ます。たくましくなってほしいなら、 (ウル、野生牛)や (ティール、戦い,博愛) を組み込むと良いでしょう。組み合わせ方は自由です。めいめいの文 字の形が損なわなければOKです。同じ組み合わせでも、組み合わせ 方によって、いろいろな形のバインド・ルーンを作ることが出来 ます。自分が良いと思うバインド・ルーンを採用するといいでし ょう。

厳しいことを言うが、このセクションまで来て「なんで、子供 の成長に馬や野生牛が関係あるの」と質問する方、それは愚問です 。(何かの拍子でいきなりこのセクションに来られた方は除く)こ れはルーンに限らずタロットや易、その他の占いでも同じことが 言えます。

固定観念が強すぎる人は、占いに向いていません。エオー を馬としか受け止めることが出来ないと、解釈の幅がものすごく 狭くなります。馬といったらなにを思うか連想して、解釈の幅 を広げます。本や一覧表の意味だけが絶対ではありません。

こんなバインドルーンもあります、同じ文字を複数使う方法で す。ハーケンクロイツが良い例です。この方法は、対象としている 願いを強く願っている時に使うと良いでしょう。「なんとしてで も、この夏には彼女をゲットしたい」なら、 (ギュフ )を複数使えば良いのです。

■ チャージ(充電)

タリスマンが出来たら、タリスマンにパワーを吹き込みます。このような行為をチャージ(充電)といいます。といっても、難しくはありません。

一番簡単な方法は、

  1. タリスマンを握る。あるいはテーブルの真ん中に置く。
  2. 祈る。

ただそれだけです。部屋を暗くしたり、キャンドルやテーブルクロスを使えばムードが出ます。また、チャクラ ミュージックをかければもっとムードが出ますが、そこまでこだわる必要はありません。どこまで踏み込むかは自由です。祈る前に「アースガルドの神々よ、われに力を与えたまえ」などと祈りの言葉を使うのも良い方法です。

■ むすび

占いも魔術もやりすぎは禁物です。極端に依存するのは体に毒です。いくら魔術をやっても、自分が動かなければ、 周りが変わらないのは目に見えています。じゃあ、魔術(おまじない)はまったく無意味なものなのでしょうか? 私の答えはNOです。魔術は人の心を癒したり、何か行動を起こす糧にもなりうると、私は思います。

たとえば、小さい子が怪我をして痛がっているとき、「いたいのいたいの 飛んでいけ」と言うことはよくあります。実はこれも一種の魔術です。魔術といったら、ちょっと大げさなのでおまじないと言うのが一般的です。「痛いのが早くなくなれ」と願っています。そして、人はその言葉を聞いて多かれ少なかれ慰められるでしょう。物質的には痛くても、精神的には痛みが和らぐときがあるのです。人は、ちょっとした一言で、自分の人生が変わることもあります。こうしてみると、言葉自体一種の魔術と考えられます。

恋愛で悩んでいる人が、タリスマンを作ったとしましょう。そうすると、一時的に多かれ少なかれ、興奮状態あるいは沈静状態になります。具体的に言えば魔術を実践することによって、一時的に「がんばってみよう」(興奮)と思ったり、「ちょっと、注意しなくちゃ」(沈静)と思うようになる可能性があります。そう思うのは、少なくてもタリスマンを作ったり、祈っている間は、恋愛について真剣に考えているからです。ルーン文字が神秘的なのも、興奮状態あるいは沈静状態になる要因のひとつでしょう。

魔術を行うことによって、何か行動を起こすきっかけが得られるかもしれません。だから、うまく使えば非常に便利なものになりうるのです。しかし、魔術は目的ではなく手段です。このことは重要なので忘れないでください。また魔術なんて無くたって、占いなんて信じなくたって、自分の道を切り開くことは、絶対にできると思います。魔術や占いは、手段は手段でも、絶対的な手段ではなく、ひとつの手段に過ぎません。

「そんなことはあなたに言われなくても分かっている。」と言われるかもしれないが、意外と分かってない人が多いので、そう書いたのです。

以上でルーン占いの解説を終わります。占いを上達する秘訣は、なんといっても実占です。特にゲスト占い(他人を 占うこと)は力がつきます。ここまで読んだ読者なら、占いは単なるエンターテイメントではないことを、多かれ少なか れ分かっていると思います。占いも奥が深いなと、時々思うことがあります。占いがあなたの人生のパートナーの一部になることを祈って・・。そして、最後まで読んでくださり本当にありがとうございました。

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