読み: | ひいろ |
別名: | − |
RGB値: | [ED4543] |
マンセル値: | 6.8R 5.5/ 14 |
PCCS値: | v3 |
ベース: | イエローベース |
緋は、火の色に通じるという考え方があり、生命力を イメージさせる色である。
緋色は、本来茜染めによって染め出された色であった。 茜はアカネ科の多年生草木であり、西洋茜と印度茜 の二種類があり、日本で用いられたのは中国を経て来た 印度茜である。
印度茜の根の状態色は黄赤であり、その根を細かく刻んで入れた 煮汁を染料として用いた。媒染なしでは黄色、ミョウバン 媒染でオレンジ色、灰汁媒染で緋色のような鮮やかな赤になる。 ちなみに西洋茜では、ミョウバン媒染で赤色、灰汁媒 染で赤紫色になり、現在言われているような茜色になる。
緋色(本緋)→ 印度茜を用いる。黄みの赤
茜色 → 西洋茜を用いる。紫みの赤
茜染めは染めるのが難しい欠点があり、後世の緋色(赤みが強い)は、 紅花や蘇芳を主とした染色法に移行した。そして本来の茜染めによる緋を「本緋」 と呼ばれるようになる。現在「緋色」と言うと、本緋にように 「黄みの赤」を指すことが多い。
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