読み: | えんじいろ |
別名: | − |
RGB値: | [AB2F3F] |
マンセル値: | 4RP 4/ 11 |
PCCS値: | dp24(dp2) |
ベース: | ブルーーベース |
臙脂は本来、動物性染料のコチニールやケルメスで染めた濃い赤色を指していたが、 植物性染料の茜(セイヨウアカネ)や蘇芳,紅花を用いることもあった。また中国産の紅花で作 られた紅を紅臙脂と読んだこともあったが、後世になるとコチニールのことを臙脂紅 と呼ぶようになった。
コチニールは、メキシコのサボテン科の植物に寄生するカイガラムシから得られた。 しかし450gの染料を得るのに、約70000匹のカイガラムシが必要で、濃い赤の布を 染めるのは非常にコストがかかった。そのため濃い赤で染めた衣服は、身分の高い人しか 着ることができなかった。コチニールで染めた濃い赤のことを、西洋ではカー マインと呼ぶ。
コチニールは現在でもジャムや口紅の着色料として使われ、安全性は非常に高いと 言われている。また理科の実験で、細胞核の染色に用いる「酢酸カーミン溶液」は カーマインが使われている。
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