Chap2 色の伝達

私たちは普段の生活で「赤」や「青」などの 色の名前を使って、色を伝えています。春に開催され るソフトボール大会のとき、女子三人がこんな内容 の会話がしていました。

 A「肌を白くするにはどうすれば良いんだろう。今度パーティーあるのよ。」
 B「黒とか青の服を着れば良いんじゃない。」
 A「緑のワンピースならあるんだけど、ちょっと・・・。」
 B&C「着られないわよね。」
 A「そこで紺色の服にしようと思ったの。」
 C「あっ、それ良いんじゃない。赤のカフスを貸すけど、どぉ? 」

この会話にはたくさんの色が登場しています。 しかしこれらの色がどれだけ相手に正確に伝わっているかは 疑問です。赤いカフスも、「朱色」のように黄色みがかかった赤かもしれませんし、 「ルビーレッド」のように紫みがかかった赤かもしれません。

普通の生活では、チョットくらい色がずれても、全然問題はありません。しかしアパレル業界や色を専門としている世界では、客観的に色を伝えることが必要な場面がたくさんあります。

色を伝えるには主に二種類の方法があります。「色の名前を用いる。」「表色系を用いる。」です。

色の名前を用いる

その名のとおり、色の名前を使って、色を伝えるシステムです。色の現物を用いる色見本方式と、言葉で色を伝える色名方式があります。さっきの女子三人グループの会話は、色名方式で色を伝えていると言えます。日本ではJIS(日本工業規格)が、数百色に及ぶ色名の規定をつくり、発表しています。

両者とも昔から用いられていて、気軽に色を伝達できるメリットがあります。しかし色見本方式は、色見本が時間の経過と共に変色するデメリットが、色名方式は正確に色を伝えるには向いていないデメリットがあります。

表色系を用いる

色を分類しそれを表示するシステムがあると、色を客観的に伝えるのに大変便利です。そこで色のもの さしである「表色系」の登場です。表色系はカラーオーダーシステムとも呼ばれ、数字や言葉などで、色を伝えるシステムです。表色系は二種類に分類できます。

A. 顕色系

「明度は8,彩度は3,色相は24」にように、 色の属性を記号化または数値化して、その記号や数 値を用いて、色を伝えるシステムです。

B. 混色系

「マゼンタは50、シアンは20、イエローは20」のように、 色の混合比を示して、色を伝えるシステムを混色系 といいます。「赤の光は255、緑の光は0、青の光は0」のように、 色光の混合比を示して、色を表すRCB表色系も、混色系の 仲間です。

SEO [PR] おまとめローン 冷え性対策 坂本龍馬 動画掲示板 レンタルサーバー SEO