ニュートンの実験でも分かるように、プリズム内を通 った光は、プリズムに当たったときと、プリズムから出た ときの二度、波長ごとに屈折し、分光して、スクリーン上 にスペクトルが表れます。
このように光は、空気からプリズムへ、プリズムから 空気へというように、ひとつの媒質から違う媒質に進むと き、折れ曲がります。このような現象を光の屈折 と言います。
虹は、雨上がりの後に浮遊している水滴が、プリズ ムの役目をして太陽の光を分光し、美しい虹になるので す。
大気中には、チリや水滴のような小さな粒子がたく さん浮遊しています。太陽の光は、これらの粒子に衝突 し、散らされてしまいます(不規則に方向を変える)。 このような現象を光の散乱といいます。波長の 短い光ほど散乱されやすく、波長の長い光ほど散乱しに くいです。
空が青いのは散乱した短波長の光、すなわち青い光 が空に残り、青空を私たちに見せているからです。夕 焼けが赤いのは、夕方は太陽が遠くに行ってしまう( もうすぐ夜になるから)ので、散乱された短波長の光が 私たちのところまでは届かず、長波長の光だけが空に残 り、夕焼けを見せるのです。
水滴の塊(雲)が空にあると、この塊に衝突した光は、 全ての波長にわたって散乱してしまいます。全ての波長の光 の散乱ですから、雲は白く見えるのです。霧やかすみが 白いのも原理は同じです。
一部の波長の光が散乱される現象をレイリー散乱、 全ての波長の光が散乱される現象をミー散乱と言います。
光は電磁波の一種で、波の形で進んでいます 。光の波と波が重なり合う現象を、光の干渉と言い ます。
光の波の重なり方によって、お互いの波が強くなっ たり、弱くなったりします。それぞれ、強めあう干渉、 弱めあう干渉と言います。強めあう干渉は色が強調され 、弱めあう干渉は色が弱くなります。シャボン玉の色が 揺らいで見えるのは、強めあう干渉と弱めあう干渉がランダムに 起こるからです。
光が物体の縁に当たると、光の一部が、物体の後ろ に回り込む性質があり、この現象を光の回折と言 います。回り込む度合いは、長波長の光は大きく、短波長 の光は小さいです。
回折の例はCDの表面です。CDの表面は非常に 細かい凸凹があり、凸凹の縁で光が回折し分光するため 、CDの表面はさまざまな色が見えるのです。虫の羽 や貝殻の内側が虹色なのも、光の回折によります。
SEO | [PR] おまとめローン 花 冷え性対策 坂本龍馬 | 動画掲示板 レンタルサーバー SEO | |