色の分類

みなさんは色を扱う場面のとき(服を買ったり、インテリアの壁紙の計画を 建てたり)、どのように考えるでしょうか?「緑の手袋と組み合わせて・・・」 「うすい黄色の壁紙を・・・」と色の名前を使って、考えることが多いはずです。 しかし一口に緑といっても、黄緑もあれば、青緑もあるし、裏葉色のようなうすい 緑もあれば、ボトルグリーンのように濃い緑もあります。そしてそれぞれの緑は、 いろいろな性格があるし、イメージも全然違います。

さぁこう考えると色っていうのは、たくさんありすぎて扱いにくいです。 (緑でもいっぱいあるんだから。)そこで色の扱いを容易にするには、色について 整理することが重要です。どういうことかというと、「色にはどんな種類があ るのか?」「色にはどんなしくみがあって、どんなきまりがあるのか?」 を知るのです。色を整理できるようになれば、色の扱いが容易になります。 もちろん配色もスムーズになります。闇雲に色を扱うよりは、はる かにマシです。

それではまず色を様々な観点で分類して見ましょう。

■ 無彩色と有彩色

まずは中学校の美術の復習です。色には無彩色と有彩色が あります。無彩色とは、白,黒,灰色のように色みが全 くない色です。有彩色とは、赤や青のように色みを持 つ色です。

下の図は無彩色の例です。白や黒、グレイのように色みのない 色を指します。

こっちは有彩色。色みを持っている色のグループです。ベージュのように、少しでも 色みを持っていると、無彩色ではありません。オフホワイトや オフブラックのように少しだけ色みを持っている色を準無彩色と 呼ぶこともあります。

モノトーンと言う言葉があります。しかし日本語で言うモノトーンと 英語で言うモノトーンは意味が違います。日本ではモノトーンは(c)のように 無彩色のみの配色を指します。それに対して英語では、(d)のように同じ色み 同士を用いた配色もモノトーンと言うことがあるのです。

(c)
 
(d)

白黒の画面もモノトーンですが、無彩色は単調なイメ ージがあります。しかし、配色次第では威力を発揮する 色です。コーディネートで服の色を無彩色で固めて、アク セントとして鮮やかな色(例えば赤や青)を添えるとインパクトの強い 配色になります。傾向として顔立ちがハッキリしていると、この配色は使いやす いです。(例:木村拓哉、飯田香織、和田アキ子、ちあきなおみなど)

ピアノ

■ 色の三属性

超重要事項です。これを知らないと、何も始まらないと 言っても良いくらいです。色には三つの要素があります。明度、彩度、色相 の三つです。これらを色の三属性(色の三要素)と言います。

色相:色みのちがい

色相とは、赤,青,緑といった色みのちがいを指します。 「色あい」と呼ぶこともあります。

下の色は、みんな色相が「赤」です。どの色も 赤みがありますね。

 

次は色相が「青」の例。青の純色に、無彩色を混ぜると、様々な トーンの色ができます。もちろん色相は青のままです。(無彩色は 色み(色相)がないから。)

 

最後に色相が「オレンジ」の例です。茶色やベージュの 色相は、オレンジです。

 
 

明度:色の明るさ

明度とは色の明るさの度合いを指します。一番明度が高い色は白、一番 明度が低い色は黒、両者の中間は灰色です。高明度,中明度,低明度 と三つの段階に分けることが多いです。

下の図は無彩色と色相が青の色を明度順に並べたものであり、右に行けば行くほど、 明度が小さくなります。

  明度
 
 

彩度:色みの強さ

彩度とは色みの強さを表します。もっとも色みの強い色を 純色(ピュアカラー)と言います。彩度が高いと鮮やかな色 になり、彩度が低いとくすんだ色になります。 高彩度,中彩度,低彩度と三つの段階に分けることが多いです。

下の図は色相が赤の色を彩度の順に並べたものであり、右に行けば行くほど、 彩度が小さくなります。

  彩度
 

色の三属性のうちもっとも分りにくいのは彩度です。 色相は色合い、明度は明るさと言えば容易に分かるが、色みが 強いとはどういうことでしょう。

先ほど説明したように最も色みが強い色(最も彩度が高い色) を純色と言います。純色としてオレンジジュースを用意します。 色相はオレンジですね。そしてオレンジジュースにミルク(無彩色) を加えます。

 

ミルクを加えれば加えるほど、色みはどんどん薄くなり、 最終的には白になります。つまり純色に無彩色を加えれば加えるほど 彩度が弱くなり、中彩度,低彩度になります。

またどの無彩色を使用するかによっても色の雰囲気が 変わります。白を増やすと明度が高くなり、黒を増やすと 明度が低くなります。オレンジジュースの例は無彩色として白を 使っているが、黒を使うと下のようになります。

 

■ まとめ

以下の言葉の意味を理解してください。非常に重要な言葉 です。これから頻繁に登場します。

無彩色:色みを持たない色。
有彩色:色みを持つ色。
明度:色の明るさの度合い。
彩度:色みの強弱。
色相:色みのちがい。色あい。

SEO [PR] おまとめローン 冷え性対策 坂本龍馬 動画掲示板 レンタルサーバー SEO