はじめに

「デッサンは一応できるんだけど、色を塗るとなるとうまく塗れない。」

「どの服とどの服を着れば良いんだろう。」

「ホームページできれいな配色にするにはどうすれば良いだろう。」

「ファッションやインテリアなどのカラーセンスをアップしたい。」

「色オンチと言われた。センスが悪いと言われた。」

色に関する悩みは少なくありません。色の数は非常に多くそれらを扱うのは非常に厄介に見えます。そのため色を扱うとなると、自分の個性やセンスに従うことが多いです。これは衣食住や美術で顕著に表れます。たまたまセンスが良い人はカラーセンスが良いとみんなから評価され、カンがさえなければセンスが悪いと悪評を買うこともしばしばあります。

「色はセンスだ。」「私は色オンチだから、色彩を学んだってセンスは良くならない。」と思い込んでいる方も多いかもしれません。しかしそれは間違いです。色彩理論は画家やデザイナーのような特別な人が学ぶ抽象的な理論ではありません。

色についてちょっと注意をすれば、色使いは確実に上手くなります。 色の仕組みや色彩心理、配色などについて知ると、色に対する注意力が アップします。

このコーナーの目的は「色の仕組みや色彩心理、配色などを学び、それらを生活に生かす。」です。色彩学に関して全く知らない方を対象にしています。難しい理論や科学は極力避け、事例をたくさん挙げ、楽しく色を学べるようにします。

■ 色の重要性

色はあまりにも身近すぎる存在のため、普段から意識することはあまりありません。しかし色は私たちに様々な影響を与えています。例えば信号機、「青は進め,赤は止まれ」と私たちは色で判別して行動を取っています。運動会の赤組と白組も色によってグループ分けをしています。

踏み切りのサイレンの色は赤色ですね。赤は人に「危険」なイメージを与えるので、踏み切りのサイレンは赤色になったのです。(他にオレンジや黄色も候補になりうる。)標識の「止まれ」や信号の「止まれ」も赤色です。これらも「赤は危険である。」という人間のイメージを利用ものです。

自然界にもさまざまな色があり、上手に利用されている例もたくさんあります。たとえば孔雀のオスの羽、とても目立ちますね。これはメスをプロポーズするためなんです。(標識色)ナナホシテントウは赤色+黒色の配色であるが、 「俺を食べると毒だぞ」と色で敵を威嚇しているそうです。(威嚇色)アゲハチョウの幼虫やカメレオンは、周りの色となじむことによって敵から身を守っています(隠蔽色)。

また色彩は情緒面にも影響を与えます。衣服のコーディネートやメイクも使う色の組み合わせによって、周りに与えるイメージが変わることは、みなさんも経験しているはずです。色の組み合わせによっては、美しく見えたり、醜く見えたり、物の美しさや快適性を左右するパワーを色は持っているのです。

ここで重要なことがあります。それは「色はメッセージ」であることです。たとえば信号の場合、赤は危険なイメージを相手に伝えます、また青は安全を、黄色は注意を、伝達する役割があります。このように色を使って、相手に伝える例は山のようにあります。

配色するときに重要なのは、相手にどのようなメッセージを伝えるか考えることです。たとえば涼しいイメージを伝えたいなら、青を中心にした配色が考えられます。紫やピンクを中心に使うことは考えにくいです。色はメッセージである、そしてそれぞれの色にはどのようなメッセージを持っているのかを知ると、配色は劇的に向上します。このことは覚えておいても損はないです。

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