錯視とメーキャップ

俺たちの目は、物をちゃんと見ているようで、実はいい加減 であったりします。同じ大きさのものでも、周りによって、通常の大きさより 大きく見えたり、小さく見えたりすることもあります。目で見て感じる大きさ, 角度,方向,色などが、実際と違って見える現象を、錯覚(錯視)と言います。 (厳密にはちょっと違うけど。)

メーキャップの場合は、顔のある部分を強調したりするのに、 錯視を利用します。例えば「小顔に見せる」「目を大きく見せる」 「顔をほっそりとみせる」などのテクニックは、錯視を利用し ています。そのため代表的な錯視を知っていると、錯視を利用 したメーキャップのテクニックが、スムーズに覚えられます。

ここではメーキャップに深く関与している錯視の例を紹介し、 その錯視によってどんな応用が利くかを解説します。なお錯視図形には、 専門的な名称がありますが、それらは無視します。(難しく見えるから。)


縦線の法則

概要:下の図は同じ大きさの長方形の中に、同じ長さの縦線A,B,Cを引いたものである。 しかしその上に引かれた線の方向によって、A,B,Cの長さが違って見える。

応用:眉毛やアイラインの傾斜によって、頬や鼻の高さを変えて見せることが できる。それによって様々なイメージを作ることができる。

A:眉がフラット   → 頬が広く見える
B:眉が上がっている → 頬がすっきりして見える
C:眉が下がっている → 頬がふっくらして見える

例えば「丸顔なのよ。」悩んでいる人がいるとします。どのように眉をメーキ ャップしますか?この場合、Bがベストです。なぜなら、頬がすっきりして見え、 シャープ,都会的なイメージを与えるからです。これによって、丸顔をある程度 カバーできます。やめた方が良いのはCです。なぜなら、頬がふっくらして見え、 丸顔が強調されるからです。


横線の法則

概要:二つの横線は全く同じ長さである。しかしAのほうが長く見えて、Bのほうが 短く見える。これは端のV字の向きの違いによる。

応用:アイラインに応用する。Aは目を切れ長に見せて、Bは目を丸く見せる。 シャープに見せたいならAにして、キュートに見せたいならBにすると 良いであろう。

A:目が長い → 切れ長に見える → シャープ
B:目が短い → 丸く見える   → キュート

またまつげの応用もあります。まつげをビューラーを使って、まつげを外側に 向けると、目が大きく見えます。更にマスカラを使って、まつげを強調させると なおベストです。


対比の法則

概要:下の丸は全く同じ大きさであるが、 Aの方が小さく、Bのほうが大きく見える。

応用:眉と目のバランスに応用。丸が目で、折れ線が眉と考える。 眉が短いと目が力強く見え、眉が長いと目が小さく見える。

A:目が小さい → 目の印象が弱くなる
B:目が大きい → 目の印象が強くなる


明暗の法則

概要:AとBは同じ大きさの図形であるが、 明るい色(A)は膨張して見え、暗い色(B)は収縮 して見える。

応用:ファンデーション,アイカラー,口紅などに応用。 明るい色を用いるとふっくらと見え、 暗い色にすると引き締まってすっきり見える。


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