化粧品の種類

化粧品には肌に彩を添える色材以外にも、肌に滑らかな感 触を与えたり、皮脂を吸収するといったら様々な役割をするも のもあります。ここでは色と直接関係する化粧品に、焦点を 絞って説明します。

化粧品にはベースメーキャップ,ポイントメーキャップ の二種類に分類されます。前者はファンデーション、後者 は口紅,アイカラー,ネールエナメル等があります。

■ ベースメーキャップ

ファンデーション

ファンデーションの役割は、肌の色むらをカバーし、肌を 理想の色にすることにあるので、カバー力と色が重要な機 能です。自分の肌に馴染むファンデーションを探すことが 重要です。ファンデーションは、状態によって、リキッド ファンデーションとパウダーファンデーションの二種類に 分類されます。

リキッドファンデーション:液体のファンデーションです。 粒子が細かく、きめ細かい肌に仕上がります。ただし使いこな すのに慣れが必要で、メイク初心者には向いているとはいえ ません。またパウダーファンデーションに比べて、手早く肌 を作るのには、不適です。時間があるときに使用するといい かもしれませんね。

パウダーファンデーション:パウダー状のファンデーション です。難しいテクニックなしに、手早く自然な肌が作れます 。また時間がないときにも強い味方です。パウダーファン デーションに比べて、粒子が粗いので、きめ細かい肌を作 るのは難しいです。塗りムラが残らないように注意する必 要があります。

目的、場所に合わせた使い分け:普段はパウダリーだけにし てナチュラルに仕上げ、しっかりとお化粧したいときはリキッ ドを使うというように、生活や場所柄に合わせて使い分けるの もよいでしょう。

肌質による使い分け:一般的に、油分を多く含むリキッド ファンデーションは乾燥肌〜ふつう肌の人向け、使い心地 がさらっとしたパウダリーファンデーションはふつう〜脂性 肌(オイリー肌)の人向けと言われています。一般論なので、 一概には言い切れません。

「手早さ、簡単さ」優先か、「肌のきめ細かさ」優先かによって 、使うファンデーションが違います。両者の共通点は、色むらを カバーすることであるが、色むらをカバーする材料は、性質に よって二通りあります。

光を多く反射する物質:このような物質を使うと、物質が光を 反射するので、隠しておきたい色むらに光が届かなくなります 。光が届かなければ、気になる部分が見えなくなるため、カバ ー(隠蔽)できます。チタニアや酸化亜鉛はこのような性質を 持っているため、これらはカバー力を付加する目的で、ファン デーションの材料として使われています。

パール材:最近脚光を浴びている物質です。真珠のよう な光沢を放ちます。パール材の光沢によって、色むらを 目立たなくする役割があります。パール材は、板状の雲母 (鉱物の一種)をチタニアでコーティングすることによっ てできます。ファンデーションだけでなく、アイカラーや 口紅,ネールエナメルにも使われています。

ファンデーションの四原色は赤,黄,黒,白です。色白 の肌やブロンズ肌なども、四色の比率を変化させること のよって、作ることができます。赤,黄,黒,白の色材は それぞれ、赤酸化鉄,黄酸化鉄,黒酸化鉄,白色顔料が用 いられることが多いです。

チーク

チークは肌を仕上げるのに用いられます。ファンデーシ ョンで仕上げた肌はムラがなくきれいですが、逆に言えば のっぺりとしています。(血色が隠されてしまうから。) チークは、顔色を健康的に見せたりするのに、役に立ちま す。また顔を立体的に見せたり、くすみやしみなどの肌の トラブルを目立たなくしたり、様々な役目があります。

チークも暖色系やパール入りなど、様々な色があります 。ファンデーションに色味をプラスするので、チークの色 を持っているイメージを利用して、使ってみるのも手です 。パールの入ったものなら透明感を与え、暖色系のチー クは健康的なイメージを与えます。

■ ポイントメーキャップ

口紅

口紅の色は主に赤であり、ピンクやオレンジ,ローズも 有名です。口紅は唇を健康的に見せることが、目的のひとつ です。口紅は使う色によって、相手に与えるイメージが全然 違うので、色のイメージについて知っておくと、いろいろな イメージを自分で演出することができます。(例:ピンク→かわい いイメージ,暗い色や鈍い色→知的なイメージ)また色だけでは なく、塗り方によっても、イメージが変わります。

口紅:通常のリップスティックです。唇に塗って様々なイメージを作ります。

細身の口紅:唇にダイレクトにぬれるので、時間がないときや メイク直しの時に便利です。またコンパクトなので、携帯用 としても使えます。

リップペンシル:唇の輪郭をはっきり書きたいときに使い ます。くずれにくく、口紅もにじみにくくなります。

口紅は古くは、コチニール(サボテンに寄生するカイガ ラムシの一種)や紅花から取れるカーサミンが使われました。 今日は天然色素ではなく、合成色素が用いられています。しか し最近は、自然派志向を背景に、化粧品の一部に天然色素が使 われているのもあります。しかし着色力は、合成色素に比べて 劣っています。

アイカラー

アイカラーはまぶたを彩るのが目的です。アイカラーには様々 な色があり、ピンクや水色といった明るい色や、パール材入りの アイカラーもあります。アイカラーは色の幅が非常に広いので、 個性の見せ所です。馴染ませるのか、アクセントにするのか、 その人のセンスが現れやすいです。アイカラーと口紅の色の組 み合わせにも、注意が必要です。

また日本人はみんな目が黒や茶色なので、気づきにくいですが 、目の色に注意する必要がある場合もあります。例えば青色の 目をしている外国人がいるとします。このとき、目の色と同系 色のアイカラーを用いると、おだやかなイメージになります。 (例、目:青,アイカラー:水色)また目の色と反対色のアイ カラーを用いると、はっきりしたイメージになります。(例、 目:青,アイカラー:茶色)

ネールエナメル

ネールエナメルは他の化粧品に比べて色のバラエティーに 富んでいます。パール材が入っているのも多いですが、最も 特徴的な材料がラメ材です。ラメ材は樹脂フィルムを細か く裁断したので、アルミ材を蒸着させ、金属光沢を持たせ たものが多いです。

爪は結構目立つ部分ですので、色の選定には注意が必要で す。口紅と同系色や類似色を用いるとすっきりまとまりま す。逆に反対色を使うとはっきりしていて目立ちます。色 の幅が広いので、いろいろなイメージを作れます。

SEO [PR] おまとめローン 冷え性対策 坂本龍馬 動画掲示板 レンタルサーバー SEO