もともとネイルアートは、ハリウッドの女優が、爪を健康的に 見せようとして、赤いエナメルを塗ったのが始まりだとされています。 (実質はもっと昔から始まっていたであろう。)
日本で一般人がネイルアートを知るきっかけになったのは、 フローレンス・ジョイナー選手(88年のソウルオリンピックで活躍) のカラフルな付け爪による影響が大きいです。
つまりネイルアートは結構新しいのです。そのため あまり日本では、ネイルアートに関する技術が確立され ていないのが現状です。(色彩もそうなんだけどね。)最近は ネイルアートに関する検定もあるそうです。(3級〜1級まで あるらしい。)
ネイルアートにはカットという技術があります。カットとは、 爪の形を整えることです。爪の形によって、人に与えるイメージが 違います。たとえば丸っぽい爪はキュートなイメージを与え、 とがった爪はシャープな印象を与えます。カットは大きく分けて 四種類あります。
▲ポイント:
シャープカットとも呼ぶ。爪の両端から中央へ斜
めにカットし、先をとがらせた形。イメージワードはクラシカル,
シャープ。爪が割れやすい人は注意が必要。尖らせすぎると、
ドラキュラみたいになるので、やりすぎは禁物。
●オーバル:
ラウンドカットとも呼ぶ。ポイントの先を、
緩やかなアーチ型(曲線)にファイリングした形。ファイ
リングとはヤスリで形を整えることを指す。丸いラインで
女性らしさを印象づけることができる。ただし顔が丸い人は、
丸っぽさが強調されるので要注意。
■スクエア:
爪の先を水平にカットして四角くした形。都会的で
シャープなイメージを与えます。ポイントほどではないが、
爪が割れやすい人は注意が必要。
■スクエアオフ:
スクエアの両角を丸くカットした形。
一番丈夫で折れにくく、誰にでも使いやすい。(⇔比較的無難)
爪の形を矯正する場合にも最適であるといわれている。
■フレンチ:
ベージュやピンクなどの比較的彩度が小さい色をベースにひき、
先端に白などの明るい色を、爪全体の1/5くらいの縦幅で塗ります。
かなりベーシックな形なので、ファーマルな場でも十分に使えます。
面白みがないように見えますが、爪に塗る色を変えれば様々なイメージを
出せます。デザインがシンプルなだけに、様々な場面で応用できそうです。
■マーブル:
エナメルを爪の上でマーブル上に混ぜるデザインです。工夫次第で、
花びらのような模様を作ることもできます。マルチカラー(多色使い)
も出来ますので、パーティーなど華やかな場で使うといいでしょう。
逆にこのデザインで、静かな印象を持たせたいなら、
同系色をつかうといいです。トーンオントーン配色や
カマイユ配色にするのです。(例:薄い青+濃い青、
薄いピンク+濃いピンク)
■ツートン:
2色を用いるデザインですが、ベースに薄い色、その上に濃い
色を重ねるのが基本。(つまりトーンオントーン配色になる。)
マーブルより、フォーマルな印象があります。
このデザインにふさわしいカットはスクエアオフです。爪を
美しく見せ、ラインがシャープなので、爪を長く見せる効果もあ
ります。(縦のラインが強調されるから。)
■グラデーション:
3色以上のエナメルを重ねるデザインです。指先にいくほど濃い色
を塗ると、指が細く長く見えます。(逆はお勧めできない)また、
5本の指に明度や色相を変えて塗るなど、様々なアレンジが可能です。
グラデーションは、明度グラデーションと色相グラデーシ
ョンを注目するといいでしょう。明度グラデーションは
まじめなイメージがあります。逆に色相グラデーションは遊
び心がありますね。
■ペインティング:
好きな模様や柄を、筆や絵の具などの画材で描くデザインです。
まさしくネイルアートといってもいいかもしれませんね。ラインを
ひいたり簡単な図形を描くくらいなら、初心者にもおすすめです。
ラメを用いるのも一つの手です。ラメは一般にカジュアルな印象を
与えるので、用途に応じて使い分けてください。
■エアロ:
ベースに薄い色などを塗った後、別の色をコンプレッサーで
霧状に吹き付けるデザイン。自宅で行うのはかなり大変ですが、
微妙なニュアンスを出せるメリットもあります。
他にもテープ、シール、ラインストーンを使う方法もあります。
またラメやパール入りのマニキュアもあります。
同じデザインでもAさんには似合って、Bさんには似合わないことは 大変よくあることです。その人にふさわしいデザインやカラーを アドバイスする場合、いくつかのポイントがあります。ここでは、 それについて紹介します。
■肌の色
まずイエローベースの肌かブルーベースの肌かを判断します。 そして肌色のベースとネイルカラーのベースが一致するように、 クラインアントに薦めると良いです。たとえばオレンジ系の色は、 イエローベースの人には使いやすいですが、ブルーベースの 人には使いにくいです。
ネイルカラーの色のベースを、肌色のベースに 合わせたほうが、まとまりがあってきれいに仕上がります。 (言い換えれば無難ともいえる)あえて肌のベースと違う 色を使って、はっきりとした印象を演出する方法もありま す。しかし色の使い方を間違えると、下品になってしまう 可能性もあるので、注意してください。
■手のくすみ
肌のくすみが目立つ場合、濃い(強い)色が良いです。 赤系やオレンジ系など健康的に見せる色を使う手もあります。 あと、パール系色を使うなど、ネイルに目立つ要素を入れる ことによって、みんなの目を爪に向け、肌のくすみを隠す 方法もあります。(言い換えれば「木を見て森を見ず」状 態にさせる。)
マットな色(彩度が小さい色)は、くすみを目立たせてし まうので注意が必要です。前述しましたが、「通常のくすみ」と 「肌のくすみ」は意味があべこべなので注意が必要です。 「くすんだ色」は、鮮やかな色より彩度が小さいです。 それに対して「肌のくすみ」は、通常より彩度が高い(黄みが強い) 状態を指します。
■顔立ち、雰囲気
「穏やかなイメージ」の人には彩度の小さいペールトーンの色を、 「活発なイメージ」の人には彩度の高いビビッド系の色を、というよ うにその人の性格に合った色使いも重要だそうです。
だけど性格に合わせてばっかりでは、面白みがないので、 あえて逆の方向にいく手も十分考えられます。(いわゆる イメチェンです。)
■服とのコーディネート
服の色と同系色を用いると、まとまりがあって、合わせ やすくなります。ただしエナメルは頻繁に塗り替えると 爪のダメージも大きいので(一週間や10日サイクルが理想)、 ツートンやマーブルなど2色以上の色使いで、柔軟性を持たせる 手もあるらしいです。
服や口紅は簡単色を変えることができますが、ネイルは、簡単に 色を変えるのは良くないです。そのため慎重に色選びする必要が あります。またヘアカラーはもっと慎重になるべきです。
下の図を見てください。色の変換の容易さ(変換度)を 表したものです。服や口紅,アイカラーは、「あっ、似合わ ないから変えちゃえ」と思っても、簡単にチェンジできます。 しかしヘアカラーは、似合わないから色を変えるのは、 服に比べて難しいです。とくに赤から緑など、極端な色変化は 不可能な場合もあります。変換度が小さいほど、慎重に選定する 必要があります。ちなみに変換度が最も小さい例として、景観が あります。服飾は変換度がかなり高いジャンルともいえます。
低 ←――――――― 変換度 ―――――――→ 高 ヘアカラー ネイル アイカラー 口紅 服
■手・指の大きさにあわせたお勧めのデザイン
1.大きな手・長い指
カット:スクエア・スクエアオフ
デザイン:フレンチ・マーブル
カラー:濃い色
爪の生え際に目立つ色を入れるといい。
2.小さい手・短い指
カット:ポイント・オーバル
デザイン:ツートーン・グラデーション
カラー:薄い色・肌の色に近いパール系
爪の先へ目立つ色を入れるといい。
必ずしも「このコーディネートが絶対だ」と言い切ることはできないが、参考には なるはず。
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