肌のタイプとスキンケア

メーキャップを美しく仕上げるには、肌の仕組みや分類,手入れの方法を知る必要があります。あまり色とは関係ありませんが、メイクするのに絶対に切り離せない事項です。

■ スキンケアの基本

メイクののりを良くするためには、肌を健康にすることが欠かせません。

A. 肌を清潔に保つ → 洗顔料

B. モイスチャーバランスを保つ → 化粧水と乳液

肌の水分と皮脂のバランスのことを、モイスチャーバランスといいます。このバランスが崩れると、美しい肌を保つのは難しくなります。このモイスチャーバランスを保つために、化粧水やと乳液(エマルジョン)などが用いられます。

C. 肌の新陳代謝を高める → パック

■ スキンケア化粧品の種類

洗顔料:肌やメーキャップの汚れを落とします。清潔な肌を作るのには絶対欠かせません。Tゾーンや小鼻の脇は皮脂が溜まりやすいので、念入りに落としましょう。ちなみに洗顔する際、爪を立てて洗顔しては いけません!!なぜなら肌が傷つくからです。これは髪を洗うときも同じです。(男性でシャンプーを使って頭を洗うとき、やたらに爪を立ててゴリゴリ洗う人が多いから念のため・・・)

ローション(化粧水):柔軟系と収れん系の二種類があります。柔軟系は肌にうるおいを与え、化粧品のなじみをよくする働きが、収れん系は毛穴を引き締め化粧くずれを防ぐ役割があります。化粧水は肌に水分を与える役割があります。肌にうるおいがプラスされるのです。

美容液:肌に水分を与えることによりうるおいを保ちます。美白効果や新陳代謝を高める効果を付加したものもあります。

エマルジョン(乳液):肌に水分や油分を与え、モイスチャーバランスを保ちます。小鼻の回りなど、皮脂が多い場所では少なめにした方がいいです。また乾燥肌でなければ、乳液はごく少量でも良いです。とくにオイリー肌の場合は、むやみにつけない方がいいでしょう。(油がプラスされるから。)

パック:肌を閉じ込めることにより、水分が逃げるのを防ぎます。これによって肌にうるおいを与え、血行を促し、肌の新陳代謝に有効な成分の吸収を高めます。

■ 肌のタイプ(特性とスキンケア方)

肌の質は、水分量と皮脂量により、下記のような四つのタイプに分けることができます。もちろん肌の種類によって、メイクのやり方が異なります。

普通肌:

特徴
 モイスチャーバランスが非常によく、悩みが少ないです。しかし加齢による肌の衰えは避けられません。肌を美しく保つには、若いうちから肌を手入れする習慣をつけることです。

スキンケア方法
 基本どおりのスキンケアが要。洗顔剤で老廃物を落とし、化粧水および乳液で、モイスチャーバランスを保ちましょう。目尻や口元は乾燥しやすいので、化粧水や美容液を用いて、水分を補いましょう。

乾燥肌:

特徴
 乾燥しやすくツヤがない、小じわが発生しやすい肌です。水分がうまく保てない為に乾燥状態になっているので、 水分の蒸発を防ぐようにサポートすることが重要 です。

スキンケア方法
 洗顔後、化粧水を多めに使用し、乾燥しやすい部分を中心に良くつけます。 水分が少ないので、普通肌より、水分を多く補給しなければならないからです。 前述で説明しましたが、目尻や口元に特に注意しましょう。(乾きやすいから。) 水分を補った後は、乾燥肌用の下地クリームで目元に保湿させます。ファンデー ションはリキッドを使い、パウダーは少なめ(くずれ やすいTゾーンと上まぶたは多少多めに)を心がけましょう。(パウダーが多すぎると、 乾燥肌なので、粉っぽさが強調されてしまう。)

油性肌(オイリー肌):

特徴
 皮脂の分泌が多く、時間の経過とともにどうしても皮脂の量が増加していきますので、まず洗顔で皮脂を落として皮脂 をためないようにしましょう。またTゾーンや小鼻の脇は、皮脂が溜まりやすいので、警戒しましょう。

スキンケア方法
 Tゾーンはもちろん、全体的によく洗顔して脂分を落とした後、化粧水(収れん系)を多めに使います。(これによって、水分が増えて、油分の割合が小さくなる。)特に脂が多く、ファンデーションがくずれやすいTゾーンは、よく化粧水をつけましょう。ファンデーションをつける際は、Tゾーンを前もって脂とり紙でおさえた後に、脂分吸収パウダーをのせるとよいでしょう。

混合肌(コンビネーション肌):

特徴
 Tゾーンなどの皮脂が多いところは脂性肌で、頬・目元・口元など乾燥しやすいところが乾燥肌の人はこのタイプになります。部分ごとに、違ったスキンケアが必要です。結構厄介なタイプの肌ともいえます。

スキンケア方法
 洗顔の時に鼻などの毛穴にたまった皮脂をよく落とすように洗います。洗顔後はTゾーンと額は脂性肌用の化粧水(収れん系)、ほかの部分は化粧水(柔軟系)を用います。または混合肌用の化粧水やクリームを使うのもひとつの手です。ファンデーションはは普通肌用のものを使用して構いませんが、鼻を含むTゾーンは前もって脂とり紙でおさえた後に脂分吸収パウダーをのせるとよいでしょう。

敏感肌:

特徴
 化粧品にかぶれ易い性質もあります。強い刺激の化粧品類を避け、低刺激用品を使うと、肌が安定しやすくなります。

スキンケア方法
 日常的なケアはもちろん、季節に応じてあらかじめ予防策をとっておくとよいでしょう。空気が乾燥するようであったら、保湿のために乾燥肌のケアをし、暑くなって肌の脂が多くなるようであったら、脂性肌のケアをしましょう。状況によって、メーキャップを変えないといけないので、かなり厄介といえます。天気予報は重要です。天気だけでなく、湿度にも注目しましょう。また、日頃から低刺激性の化粧品を使うなど、肌への刺激や負担を減らし、徐々に抵抗力をつけましょう。

■ 敏感肌について

敏感肌についてさらに調べてみました。そして下のような本に 出会いました。

「境野米子監修 椎名玲・吉中由紀著 / 成分表でわかる買いたい化粧品」

この本を読んだとき俺の頭に戦慄が走りました。「コスメライターが書いた記事は信用してはいけない」「化粧品には危険な物質がある」「コスメメーカーの暴利のむさぼり方」などが詳しく書かれているのです。また代表的な化粧品の物質が紹介されていて、どの物質が危険か一目でわかります。(著者は元コスメライターで、現在は、料理や食品関係の記事を書いている。)コスメライターの実態が生々しく書いており、俺にとって化粧品関連の本でかなり興味深い本です。ただしこの本を読むときに注意したいことは、内容を鵜呑みにすると、ほとんどの化粧品を買うことが出来なくなることです。(それに実質さほど危険でない物質も危険物質として扱っている場合もある。)

その本によると、敏感肌は「皮膚科学的」な用語ではなく、むしろ「商用用語」に近いらしいです。つまり企業側が作り上げた言葉である面もあるのです。

内容はこんな感じ。

どの業界でもそうですが、クレームはできれば避けたいです。化粧品業界でも、それは当然当てはまります。しかし化粧品を使うことによる肌のトラブルは、結構多いです。国の統計によると、女性の3人に1人が、化粧品による肌のトラブルを体験しています。これだけトラブルがあると、クレームの嵐になってしまいます。「なんとかクレームを和らげたい。」化粧品メーカは、うまい作戦を考えました。それは「敏感肌」という言葉をガンガン大衆に伝えることです。そして比較的低刺激である「敏感肌用」の化粧品もどんどん出します。

敏感肌:化粧品に弱い肌。刺激の強い化粧品は避ける。

化粧品に関するトラブルは、体質(敏感肌)のせいなんだ。」と消費者に思い込ませることが、コスメメーカの狙いです。そうこれによって、メーカー側の責任の一部を、消費者になすりつけることができます。「敏感肌」という言葉によって、化粧品に関するトラブルを、消費者の肌質だけのせいにするのは、あまりにも横暴です!!コスメメーカに非があるかもしれないのに。「敏感肌」という言葉は、コスメメーカにとって、消費者のクレームをかわす「魔法の言葉」なのです。(クレームをかわす方法は他にもあるらしい。)また高額化粧品を買わせる布石にもなります。(例:「あなたは敏感肌だから、この化粧品がお勧めです」と肌の弱みにつけこんで高額化粧品を買わせる。他に弱みをつけこむ言葉として「オイリースキン」「ドライスキンなど」がある。)

あと誤解の無いように言っておくと、ここまでひどいメーカはごくごく一部であり、良心的な化粧品メーカー(中小企業に多い)も山のようにあります。

■ どの肌にも相性がいい化粧品なんて絶対にありえない(超重要)

よく化粧品の宣伝で『どの肌の人でもOK』とか『肌質を問わない万能化粧品』とか、そういう内容のキャッチコピーを見ますが、『肌にもいろいろな種類があるんだな』ってことを知れば、そんなことは絶対にありえないことが分かります。

なんでかというと、肌によってスキンケアの方法がまったく違うからです。(このページを見れば分かるはず。)肌のタイプは大きく分ければ、前述したように5種類に分類できます。しかし人によって肌質は様々です。人間の数だけ肌の種類があると言っても言い過ぎではありません。

だからこのようなキャッチコピーに騙されないでください!!

巷では『オイリー肌』を馬鹿にする風習が見受けられるが、俺は気に食わない。なんでかというと、オイリー肌は、潤いがあり、肌をつややかに見せるすばらしい面もあるからだ。確かににきびができやすいし、肌にツヤがあると子供っぽく見える欠点もある。しかしどんなタイプの肌でも、良いところもあるし、悪いところもある。物事の功罪を、客観的,科学的に見ることは、非常に重要である。自分の好みだけしか物事を見れないと、視野が狭くなってしまう。(例:『オイリー肌は気の毒ね。』と簡単に言う。)

混合肌も部分ごとに違ったスキンケアが必要で、厄介な肌に見えるが、逆に言えばスキンケアのテクニックが上達するチャンスでもある。だから自分の肌や顔にコンプレックスを持つのはもうやめよう!完全な肌を持っている人間なんていないし(そもそも『完全な肌』の定義なんて誰にもわかんないし)、不完全だって良いじゃない。不完全だからこそ、自分の良いところや悪いところを見つけられるんだから。もっと自分の良いところを探そう。

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