色彩心理(基礎編)

色は人に様々なイメージを与えます。例えば赤なら、「りんご」「暑い」「 熱」などを連想し、青なら「空」「冷静」「水」などを連想します。色 のイメージは人によって異なるが、共通性が高いイメージも結構ありま す。

さてメイクでも様々な色が登場します。特にアイカラーやネールエナ メルは色が多種多様で、使う色によって、様々なイメージをもたらし ます。また口紅も赤を使うか、ピンクを使うか、オレンジを使うか によって全然イメージが違います。また同じ赤でも、鮮やかな赤, くすんだ赤,暗い赤など、トーンの違いによってもイメージが異 なります。色のイメージを知ると、様々なイメージのメーキャ ップを演出することができます。またTPOに合わせたメーキ ャップもスムーズにできるようになります。

ここでは色が人に与えるイメージについて、紹介します。 詳しくは、別コンテンツの 「色彩学講座〜初級」 の色彩心理を見てください。

もっともこのコーナーは色彩の応用編です。なので、ある程度の色彩の知識を 前提にしているので、ここでは簡単な記述にとどめます。

寒色系と暖色系

暖かそうに感じる色を暖色系、寒そうに感じる色を寒色系と 言います。緑や紫のように温度感がハッキリしない色を 中性色系といいます。

暖色系:色相が赤、オレンジ、黄の色。口 紅やチーク、ファンデーションは 殆どがこの色に属する。

寒色系:色相が青緑、青。ア イカラーやネールエナメルに登場する。逆に言えば、 口紅やチークではほとんど登場しないであろう。(仮装などの特 殊メーキャップは除くとしても。)

中性色系:色相が黄緑〜緑 系、青紫〜赤紫系。緑系はアイカラーや ネイルエナメルに登場。口紅やチークにおいて、ローズ 系(マゼンタ)やピンク系,バイオレット系の色はこれに属する。

色相の範囲は狭い

ファンデーション: 暖色系が中心。
チーク: 暖色系 + 中性色(赤紫系が中心)
口紅: 暖色系 + 中性色(赤紫系が中心)

色相の範囲は広い

アイカラー:  全色相
ネールエナメル: 全色相

寒色系はアイカラーやネールエナメルにのみ登場します。逆に言えばそれ以外は、 暖色系が中心で、ちょっと中性色が入る程度です。そのため目元や爪の色は アクセントカラーになりやすいです。つまりその人の 感性が表われやすいのです。

軽い色と重い色

軽い色は高明度の色、重い色は低明度の色を指します。 重い色の代表である黒は、軽い色の代表である 白に比べて、1.87倍重いと言われています。引越しに使う ダンボールは白やベージュなど高明度の色が多いです。 その理由として、ダンボールの色が真っ黒であると、 荷物が重そうに見えて、作業の効率が落ちてしまう からです。

固い色と柔らかい色

固い色は低明度・低彩度の色、柔らかい色は高明 度・低彩度の色を指します。赤ちゃんの服はパステル系の色が 多いが、これは生産者側が顧客に赤ちゃんの肌の柔らか さをイメージさせるのがねらいです。

興奮色と沈静色

色を見ると興奮する色と沈静する色があります。 暖色系で高彩度な色は興奮感を与え、寒色系の色は 沈静感を与えます。

興奮色を利用している例は、 闘牛の赤いマントです。 赤いマントは牛を興奮させると思われがちであるが、 実際は人間(観客)を興奮させるためにあるのです。牛は 動いているものに対して興奮します。極端な話、 青いマントでも黒いマントでも良いのです。しかし青や黒 のマントであると盛り上りに欠けるので、赤を使うことに よって、観客を盛り上がらせるのです。

派手な色と地味な色

派手な色は高彩度の色、地味な色は低彩度の色を 指すと思われがちですが、違います。同じ高彩度でも、 高彩度・低明度の色(ディープトーンの色)は派手とは 言えません。また、同じ低彩度でもパステル系の色 (ペールトーンの色)は地味とは言えません。

派手な色は高彩度で、かつ低明度ではない色、地味な色は 低彩度で、かつグレイや黒がかかった色と言うことが出来ます。

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