住:リビングカラー

インテリアの印象は色によって決まるといっても過言ではありません。 好きな色で配色するのも決して悪くないが、快適な部屋を作るためにも、 色使いを知っておくことは無駄ではありません。ここに書いてあることはあくまでも 参考です。絶対視しないでください。

インテリアで注意したいことは、一度色を決めてしまったら「あっ配色が 気に入らない」と思っても、なかなか変えられないことです。 クッションのような小物なら簡単に変えれますが、壁紙や家具 は気に入らないからという理由で、変えるのはちょっと無理が あります。この点がファッションと違う点です。ファッションに比 べて、インテリアは慎重にならないといけません。

あと言うまでもありませんが、風水や家相のことは一切考えません。 むしろ考えないでください。コーディネートの邪魔になるだけですから。


■ インテリアの色使いの重要ポイント

1.色がどんな特徴を持っているかを把握する。

色には様々な性格があります。赤であったら活発的で熱いイメージがあるし、 青であったら鎮静的で静かなイメージがあります。色がどんなイメージを人に 与えるかを把握し、それをどのように使っていくかを考えるのです。

2.部屋の目的にあった色を使う。

色のイメージを把握できたら、それをどの部屋に生かすかを 考えます。部屋にはそれぞれ、その空間に求めるものがあ るはずです。例えばベットなら「落ち着いて寝たい」、バス ルームなら「リラックスしたい」、勉強部屋なら「集中したい」 などです。そしてその願いをかなえるような色を選択す れば、快適な空間を作ることが可能です。ここでは部屋別に、 どのような色を使ったらいいかを見ます。

3.好きな色を効果的に使う。

好きな色は間違いなくその人の心を快適にします。しかし使い方を 間違えると、不快感な空間を作る恐れもあります。どのように好きな色を 使ったらいいかもある程度触れます。


■ 部屋の分類と特性

部屋は、パブリックゾーン,セミパブリックゾーン,プライベートゾーン の三つに分類できます。それぞれのゾーンの特性に応じてカラーコーディネートを しましょう。

パブリックゾーン
 多くの人が利用する空間。公共性や社交性が要求されるので、比較的無難な配色の方が良い。 あまり個性ばかりを前面に出さない方が良い。

例:玄関、廊下、リビングルーム

セミパブリックゾーン
 パブリックゾーンに比べて公共性が小さい。 パブリックゾーンより家族の好みを反映できる。

例:ダイニング、キッチン、パウダールーム、トイレ、バスルーム

プライベートゾーン
 居住者の好みを重視し、自由に個性的にしよう。しかし部屋には、 その部屋に求められるイメージがあるので、そのイメージに沿った 配色を取り入れると効果的。

例:子供部屋、勉強部屋、書斎、ベットルーム

■ 面積比の考え方

同じ配色でも、面積比が違うとイメージが変わります。例えば、あざやかな赤−灰色の 配色でも、灰色のコートに赤いマフラーをつけるのと、赤いコートに灰色のマフラーを つけるのは、同じ色の配色であるが、ぜんぜんイメージが違います。面積比に注意しなければ いけないのは、インテリアでも当てはまります。

ベースカラー:全体の約70%
 面積的に広くて、地色や背景色の役割を持つ色なので、全体のイメージに かなりの影響を与える。そのためあまり個性的な色や高彩度の色は避けた方が 良い。(例:鮮やかな紫、蛍光色、鮮やかな赤、こんな色の壁の家に住んだらきっと つかれるだろう。)インテリアでは壁紙や床がベースカラーに あたり、オフホワイトやベージュのようなクセの無い色がお勧め。

サブカラー:全体の約25%
 その名のとおり、ベースカラーの補佐であるが、 ベースカラーになじませてもよし、アクセント感覚で使ってもよしの二面性を 持っている。前述した部屋の特性によって、どのように使うかが問われるであろう。 (例:玄関ならベースカラーとなじませるために、同系色や類似色にしたりなど。) ソファーやタンス、テーブル、ベットカバーなど比較的大きな家具がサブカラーの 対象になる。

アクセントカラー:全体の約5%
 広い面積の色調に対して、反対要素の強い色を小面積に用いることによって、 配色全体を引き締める役割がある。クッションや小物、花、ランチョンマットなど、 小さなものがアクセントカラーになりうる。

場合によっては、ベースカラーとアクセントカラーだけでコーディネートを 考えることもあります。ちなみにベースカラーなどのパーセンテージは、目安に過ぎなく、 絶対的なものではありません。"広い面積をもつものには派手な色は避け、逆に派手な色は アクセントにした方が良い"と言えます。

■ 上手な色の使い方

リビング

特性:外出から帰ってきて、ほっとくつろげる部屋がいいですね。 またパブリックな要素も強いので、自分の好みを取り入れすぎるのも ちょっと良くないです。

○:ここは無難にベージュやオフホワイト、明るいグレーのような 色がいいでしょう。派手な色を使いたい場合は、小物やクッションに使うなど、 アクセントとして使うといいです。温かみを感じさせるために、黄色っぽい オフホワイトの方が良いかも知れません。

×:白は無難に見えてよさそうに見えますが、あまりお勧めではありません。 どこか冷たいイメージがあるし、白に囲まれすぎると神秘的であるが、 ずっといると疲れてしまいます。また白は明るすぎてまぶしく見えるデ メリットもあります。使うとしたらベースカラーの補佐やアクセントとして 使うと良いかも知れません。「大面積の白」はインテリアには使いにくいことを 覚えておきましょう。

玄関

特性:玄関は家の顔といってもいいです。すっきりまとめた方が良いです。

○:落ち着いた空間を出すために、茶色やベージュをメインにすると良いでしょう。 サブカラーに緑や青の使用も考えられます。また忘れてはいけないのは、廊下と玄関の 色のつながりに注意することです。玄関と廊下は同系色や類似色にまとめると良いでし ょう。玄関と廊下に全く違う色を使うと、途切れたイメージになって、 部屋がせまく見える恐れがあるからです。茶色をメインにた玄関に木目調の廊下は 決して不調和ではありません。茶色とベージュは色相はほぼ同じなので、 まとまりを出すにはうってつけです。インテリアカラーの定番といっても過 言ではありません。アクセントとして花を飾るのもかなり良いです。一輪 挿しでも絶大な効果を発揮します。季節を感じる花を使うとさらに好印象でしょう。

×:玄関に派手な色を大面積に使うのは避けたほうがいいでしょう。また玄関の色と 廊下の色が反対色であることも避けたいですね。

バスルーム

特性:バスルームはその日の疲れを取る場所です。やすらぎをもたらす色を 使うといいです。

○:バスルームにおすすめな色は中性色系です。中性色系はグリーンとパープルがあるが、 このうち自然をイメージさせるグリーンが良いです。暖色系を使うなら、低彩度の 色が良いです。例えば肌の色に近いクリーム色やベージュ、オフホワイトなどです。

×:高彩度な暖色系や寒色系の色をベースカラーに使うのはよくありません。仮に 寒色系のお風呂を考えましょう。夏は涼しいイメージがあるので快適ですが、冬になると 寒さが強調されてしまいます。次に暖色系のお風呂です。冬は暖かいイメージを膨らませ 天国ですが、夏になると暑さを感じさせてしまいます。  あと白もお勧めではありません。理由は汚れが目立ってしまうからです。

トイレ

○:トイレの色は温かみがあるオフホワイトやアイボリーが効果的です。 トイレカバーやマットに黄色を使うと効果的です。黄色には消化器系を 働きを促す効果があるそうです。便秘の人にはかなりお勧めです。

×:白を使うのはよくありません。理由は冷たそうに見えるのと、汚れが目立つ おそれがあるからです。学校の「トイレの花子さん」をイメージすれば分かるはずです。 またこれが「学校のトイレは汚い。お化けがでそうだ。」というイメージを持たせる 元凶であろうと俺は考えています。(古い学校のトイレを調べれば白である確率は高い。)

キッチン

○:暖色系をメインに使うと良いでしょう。ただ暖色系が絶対ではなく、寒色系を アクセントに取り入れるのも一興です。またテーブルクロスは、ダイニングルームのイメージを ガラリと変えるので、色や柄が異なるものをいくつか持っていると、料理やパーティーに 応じて様々なイメージをスムーズに演出できます。

×:白をメインに使うのはやめしょう。これも汚れが目立つからです。 また寒色系一辺倒もよくありません。これは冷たいイメージを与え、食欲を 減退させるからです。

こう考えると白って結構使いにくい色です。理由は汚れが目立つからと、冷たく見え るからの二つです。

勉強部屋

特性:勉強に集中するために、落ち着いた空間であることが 求められます。

○:気持ちを静めるためにも寒色系を取り入れることを お勧めします。しかしいくら寒色系が良いからって、全部を青に するのはやめましょう。気持ちが沈みすぎる恐れがあるからです。 例えばアクセントに反対色の小物を置いたり、青いカーテンだけど、 黄色のストライプが入っているカーテン等、温かみのある要素 も取り入れるほうがgoodです。また明るい青や薄い青など、 軽いイメージをもたらす青を使うのも手です。

×:赤やオレンジのように高彩度の色を大面積に使うのは やめましょう。落ち着きがなくなってしまいます。また色の数が 多すぎるのも考え物です。

子供部屋

特性:子供部屋は子供の年齢に注意です。それに応じた 色使いが必要です。

○:幼児期なら遊びが中心なので、部屋の色は多少派手でも かまいません。しかし子供が成長して勉強中心になってきたら、 落ち着いた空間をつくるように心がけましょう。

×:たとえ幼児期でも派手すぎる色は絶対にいけません。 過度に興奮させてしまうからです。

ベット

特性:ベットはぐっすり眠って一日の疲れをとる場所です。そのため 落ち着いた空間であることが求められます。

○:青系の色がベストです。明るい青や薄い青はさわやかなイメージが あるのでgoodです。濃い青や暗い青は、落ち着いたイメージがあります。 青は鎮静効果があると言われています。落ち着いたイメージを出すためにも 最適な色です。あと人間の肌の色に近いベージュやクリーム色、うすいピ ンクを使う手もあります。これは特に冷え性の人にお勧めです。

×:赤は神経を興奮させてしまうので、使いすぎには注意です。使うとしても ごく小さなアクセント程度です。赤に限らず、彩度が高い暖色系は お勧めできません。しかし同じ赤でも、落ち着きがあるワインレッドを 使うのは決して悪くはありません。


■ 狭い部屋を広く見せるテクニック

壁紙はオフホワイトやベージュ

部屋を広く見せるには、明るい色は有効です。暗い色だと圧迫感が あるからです。(狭く見せたいなら暗い色が有効です。)そのため ホワイトが良いかなと、思うかもしれませんが、それはやめた方が いいです。インテリアでは白を大面積に使うのは避けたほうがいいです。 それは以下の理由によります。

・さびしく冷たいイメージになるから。
・白は汚れが目立つから。

そこで色味が少し入っているオフホワイトをお勧めします。白のように 光を完全に反射するのではなく、光をやさしく反射するので、 部屋全体が柔らかくみえます。色みが少しあった方がやわらかいイメージを 出せるのです。

暗い色は下、明るい色は上

通常暗い色は下に、明るい色は上に置くべきです。 例えば床を暗い茶色にしたなら、壁や天井は明るい色に するなどです。もし天井に暗い色を、床に明るい色を置くと、 上から押しつぶされるような感じになってしまいます。  また重い色を下に使うと安定感があるので、そのような意味でも 「暗い色は下。明るい色は上。」という考えは重要です。

照明は蛍光灯より白熱灯を

白熱灯は一定の方向からしか光が当たらないので 、部屋においてあるものの陰影ができるため、立体 感や奥行きが出ます。

鏡を置く

鏡を置いておくと、鏡に部屋が映し出されるため奥行きを 感じる効果があります。また鏡はインテリアにもなります。


■ 簡単にできるところからはじめよう

「お前の言うことなんかそんな簡単に実行できないではないか?」と思う方も いるかもしれません。そう!!これを完璧に行うと、かなり苦労しますし、 お金もバカになりません。

完璧に換えようと思わないでください。まずは自分のでき ることからやるといいです。簡単にできることも沢山あります。

例えば自分の部屋が、同じ色ばかりで単調であったら、 派手な色の小物を1つ置くだけでも、雰囲気が変わります。 香りの元を置くのもいいでしょう。トイレのカバーを白から 鮮やかな黄色にしたり、パウダールームのタオルを色物に替えたり・・。 できることはいっぱいあります。小物や食器くらいなら、 100円のダイソーに行けば、かなり色々なものがありますし、 値段も手ごろです。

安いものなら、失敗しても他の用途に使えばいいし、 やり直しがききます。お遊び感覚で買ってもいいでしょう。 こんなことで色にシビアになっては神経が持ちません。 逆に高いものを買うときこそ、色に厳しくなってください。 周りの色の調和を検討しながら買いましょう。

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