ヘアカラーの基礎知識1

まずは比較的簡単な部分を。

■ ヘアカラーの表示方法

ヘアカラーを使った既染毛の色は、色相とトーンで 表すことが多いです。

色相を表す言葉としては、レッド,オレンジ,ブラウン, ナチュラル,イエロー,ブルー,パープルなどさまざ まな色名が登場します。またヘアカラー独特の名称として、マット,アッシュ, パールなどがあります。

トーンは「レベル」と呼ばれることが多いです。 一般に数字が大きくなるほど、明度が高く、明るくはっき りした色になります。

色相やトーンの表記の仕方は、メーカーによってまちまちです。 毛髪の色見本(カラーチャート)も、各メーカー独自で作っているため、 統一基準が存在しません。統一基準がないと(メーカーごとに色の基準がバラバラだと) 、カラーリストや理美容師にとって不都合な場面も多いです。そこでヘアカラー協会は 、ヘアカラーのものさしとしてレベルスケールを作りました。レベルスケールとは、 髪の明るさの段階を、1〜20の数値で表したものです。数字が大きければ大きいほど、 明るい色になります。レベルスケールは、このコンテンツの真髄なので、 次セクション以降みっちり語ります。

■ 代表的なヘアカラー

マット
 ベースの色にグリーンを足したもので、グリ ーンと呼ばれることもあります。つやが無い鈍い色で、 その名のとおりマットな質感を持っています。なんでマッ トと呼ばれるかというと、髪をグリーンにしようとすると、 髪の毛のつやが減って見え、髪の色がマットな質感に見えるためです。
 マットは、大人っぽさや透明感を出す色ですが、緑系は顔色を悪く見 せることもあるので、注意しましょう。

アッシュ
 色の表現としては「灰色」を意味します。同じ灰色のグレイと 混同しがちだが、グレイは無彩色で、アッシュはカラー ドグレイです。ヘアカラー剤におけるアッシュ系は、青〜 青紫の色相を持ちます。これは髪をブリーチすると、 黄色〜オレンジ味のブラウンになり、これらの色を打ち消 すには(髪の色を無彩色にするために)、捕色である青〜青紫 が必要であるからです。
 アッシュ系で染めた髪はグレイになります。落ち着いた印象や洗練 された都会的なイメージを出すことができます。

オレンジ
   暖色系のオレンジは、行動的なイメージを与えます。白や黄色 など明るい色のファッションと組み合わせるとカジュアルな雰囲 気になります。日焼けした肌にも比較的似合います。

カッパー
 カッパーとは銅のことで、赤銅色のカラーのことをさします。 10円玉をイメージすれば分かりやすいです。日本人の持ってい る髪の色素に近いのでカラーがのりやすくツヤがでます。日本人には 似合う色として、多用されています。

他にも、赤みが強いレッド系や紫みがあるバイオレット系、 僅かに青みがあるプラチナ系などがあります。

■ ヘアカラーの色彩心理

次セクションからかなり難しい話になるので、ここでは 比較的とっつきやすい話としてヘアカラーの色彩心理について 話します。色彩学をちょっとでもかじっていれば簡単な話ばかりなので、 軽く流す程度でいいです。

ヘアカラー、メーキャップ、ネイルカラー、ファッション、デザイン 、絵画など、カラーに関することは理容師,美容師のまわりに溢れてい ます。また色は人に様々なイメージを与えます。赤だったら暑いイメージ が、青だったら寒いイメージがあります。黒や茶色など暗い色は重く見えま すし、白やパステル系のように明るい色は軽く見えます。

色がどのようなイメージを人に与えるかを知ると、自分が出したいイ メージをスムーズに演出することができます。例えば会社のプレゼンテーシ ョンでやる気をアピールしたいときは、赤いネクタイや腕時計、ポケ ットチーフをつけると効果的です。なぜなら、赤は積極的でやる気の あるイメージを人間に与えることがしばしばあるからです。

色彩心理は普段の生活でも生かせる場面が多いです。ましては色と深く関わっている 理容師・美容師ならなおさらの話です。(なんかこのコンテンツ段々業界っぽくなって いるような気が・・・)それでは代表的な色彩心理について確認しましょう。

赤、オレンジといった暖色系は、心理的に暖かい印象を受けます。 逆に青や青紫といった寒色系は、冷たく感じる色です。緑や紫は 温度感が弱いので中性色系と呼ばれます。暖色系と寒色系では、体に 感じる温度が2〜3度違うとも言われています。

黒い髪よりは、茶色やオレンジの方が暖かい印象を人に与えます。 (茶色の色相は、赤〜オレンジであることは言うまでもない。) 逆にアッシュ系は、色相が青〜青紫なので、クールな印象を与えます。

重たさを感じる色もあります。白は軽いイメージがあり、黒は重い イメージがあります。茶色は黒より明るいので軽く感じる色です。ヘアカラーが ちょっと茶色になっただけで、全体のイメージが軽く見えるのはそのためです。 またバージン毛の人も軽くメッシュを入れるだけでイメージがガラリと変わります。 黒い髪は人に重いイメージを与えます。シャープで都会的なイメージを 作ることも可能です。(しかし使い方を間違えると野暮ったくなるの で注意。秋葉系を見ればよーく分かるはず。)

ちなみに、軽い色は高明度、重い色は低明度の傾向があります。 暖色系の方が軽く見え、寒色系の方が重く見えます。

明るい色は膨張して見え(ふっくらして見える)、暗い色は収縮して 見えます。メーキャップでも、明るいピンクのチークを入れると、ふっくらした かわいい顔に見え、暗いブラウンのチークを入れるとシャープで知的な イメージになります。やせているように見せたいときは、黒や紺色のズボンを はくと効果的です。なぜなら暗い色は収縮色で、体を細く見せるからです。

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