髪の構造・種類

■ 髪の構造

毛髪はキューティクル、コルテックス、メデュラから構成さ れています。髪の断面は、かっぱ巻きのようなもので、きゅうりがメ デュラ、ごはんがコルテックス、のりがキューティクルに相当します。 (キューティクルと言う言葉は結構有名である。)

ちなみに髪の成分は、タンパク質80〜85% メラニン色素3% 水分11〜13% 脂質1〜6%くらいです。特にたんぱく質は、ケラチンというたんぱく質が大き なウェイトを占めています。

キューティクル(毛表皮):うろこ状の形状をしている。毛 の中でもっとも硬く、毛の内部を防護する役割がある。キューティクル が毛髪を占める割合は10〜15%で、割合が多いほど、硬い髪になる。

1枚のキューティクルは、最外層の「エピキューティクル」。中間層の「エキゾキューティクル」。最内層の「エンドキューティクル」の3つから構成されています。ヘアカラーにおいて酸化染毛剤が毛髪内部に浸透する際、最外層のエピキューティクルは水・アルカリをはじきますが、最内層のエンドキューティクルは水・アルカリを吸い込むので、体積が膨潤し、キューティクルが開きます。パーマやブリーチなどの毛髪処理を頻繁に行ったり、毛髪を引っ張ったりすると、キューティクルの縁が持ち上がったり削れたりするのが速まり、ついには毛先ではキューティクルが完全に欠落してしまいます。そうなってしまった毛髪は、防護壁がはぎ取られて裂け、内部のコルテックスがむき出しになります。ダメージを防ぐにために、キューティクルを保護することも大切になってきます。

コルテックス(毛皮質):毛の中でもっともボリュームが 大きい部分。繊維状の細胞(フィブリル)を中心に、水分やメラニン から成り立っている。熱いドライヤーを使うと髪の毛は硬くなるが 、これはコルテックス中の水分が無くなるからである。コルテック ス中には、メラニンという黒い色素がある。このメラニン の量によって、髪の色が決定される。

メデュラ(毛髄質):毛髪の中心部。空気が含まれて いる。メデュラの働きはまだ十分に解明されていないが、毛髪の 保湿機能を高める働きはあると言われている。メジュラの直径は 非常に小さく、人によってメデュラが無いこともある。

キューティクルとコルテックの二つは絶対 に覚えてください。これから頻繁に登場します。 キューティクルは表面、コルテックは中身と見れば 良いです。

■ メラニンについて

毛髪色を語る際に絶対に避けて通れないのがメラニンです。メラ ニンは、毛髪に色を付けるだけでなく、紫外線から守る役割を果たし ます。黒人の肌はメラニンの量が多いので、紫外線に強いです。( 黒人>黄白人>白人の順に紫外線に強いといえる。)

メラニンには二種類が存在し、黒褐色のユウメラニンと赤 色または黄色のフェオメラニンです。これらのメラニン色素の 量と割合によって、色がきまります。たとえば黒髪はユウメラニン主体で、メラニンのサイズが大き く、かつ量も多いです。そのため色が濃いです。それに対して金髪 は、ユウメラニン及びフェオメラニンの量が少なく(⇔それらを作 る機能も弱い。)、色も薄いです。北欧神話に出てくるトールの髭 は赤色であるが、これはフェオメラニンの量が比較的多いといえ ます。

髪を染めるときに使うブリーチ剤(脱色剤)は、キューテ ィクルを切り開き、コルテック内に入ります。これによって、 メラニンを分解し、髪を明るくします。

■ 髪の形

頭髪の形にもも色々あって、直毛、波状毛、球状毛 があります。日本人、中国人には直毛が多く、髪の断面は円形です 。逆に西洋人,黒人には波状毛、球状毛が多く、髪の断面 はだ円形が多いようです。(特に黒人はこの傾向が顕著である。)

■ 髪の特徴

髪の性質は民族によってもかなり異なります。 たとえば、日本人の髪の毛は大体10万本ですが、欧米 人は約14万本です。ちなみに毛の太さは、日本人は平 均0.8mmで、欧米人は平均0.6mmです。ここでは日本人 の髪のプロフィールを表にまとめてみました。

毛髪の寿命: 男性(2〜5年)、女性(4〜6年)
一ヶ月の成長速度:平均1cm〜1.5cm
頭髪の本数: 平均10万本
頭髪の太さ: 平均0.08mm
自然の抜け毛: 平均で1日約50〜100本

これらのプロフィールは、あくまでも平均です。同じ 日本人でも、毛の太さなど髪の毛の特徴が人によって違うか ら、それらの状況にあわせたカラーリングの技術が必要です。

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