はじめに

同一人物でも、髪の色やスタイルを変えただけで、ぜんぜん 違うイメージになることは、みなさんも経験しているでしょう。 ヘアスタイルの影響も大きいですが、ヘアカラーもあなどって はいけません。美しい髪は、肌や顔立ちを引き立ててくれます。

■身体色の特徴

毛髪色や肌色のように、体の色のことを身体色(ボディー カラー)といいます。たとえば、毛髪色や肌色,目の 色などです。

これらの色の特徴は「質感が伴っていること」です。 たとえば毛髪色の場合、キューティクルによるツヤ,毛の形によ る質感などがあります。目の場合は透明感や奥行き感が、 肌の場合は肌の凹凸や色むらなどの質感が伴います。

つまり身体色を語るときは、質感を無視してはいけません。 色の学習をするとき、色票(カラーチップ、カラーカード) が頻繁に登場しますが、身体色を学ぶときは 色票は参考程度にとどめるべきです。

色票は平面であり、凹凸もなく均一な色をしているが、そのような 身体色が存在することはありえません。

さらに身体色は、人間が持っている色なので、その人物に関する 情報やイメージなどに影響されやすいです。(例えば美しい人を必要以上に 肌が白いと見るなど。)これらの要素があるので、人の色は物の色に比べて 厄介ですが、すごく奥が深いともいえます。

■毛髪色

私たちは「直径0.1mmにも満たない細い毛が10万本集まった 集合体」を毛髪と見ています。そしてキューティクルによる質感や、 細い毛が多く集まった質感など、毛髪色は色以外のウェイトが大きい です。

かつて日本では、紙の色は「黒」が美しいとされていました。 しかし1990年後半から、この美意識は崩れ始め、俗に言う「茶髪」 が流行し始めました。あっという間に社会的に容認され、 20代女性の約90%が髪の色を変えているという報告もあります。(2002年) むしろ髪がバージンである女性のほうが、少数派になっているようです。 ちなみに最初は、髪を染めることを非難していた高年齢層の方々も、 今は「白髪染め」をバリバリ行っています。

髪の色を意図的に変えていない毛髪を「バージン 毛」と呼び、ヘアカラーで髪の色を変えている毛髪を「既染毛」 と呼びます。

■ ヘアカラーの使用は慎重に

ヘアカラーが社会に容認され、一昔前なら黒や暗い茶色しか 選択できなかった毛髪色が、今や明るい茶色だけでなく、金髪,赤, 黄色,緑,紫など様々な色を選択できるようになりました。

しかしヘアカラーは似合わないからといって簡単にチェンジできないので、 慎重に選んだほうがいいです。しかもヘアカラーは、 毛髪の色そのものを変えてしまうので、「赤が気に入らないから緑 に」などと極端な色変化は不可能であることが多いから、注意が 必要です。

ちなみにヘアカラーの発色度合いは、下地となる毛髪の色や 太さ、ダメージ度合い、室温、放置時間などによって影響され、 仕上がりの色が異なります。だから「同じヘアカラーを使ったのに、 Aさんと仕上がりがぜんぜん違う」という現象は、当たり前のことなのです。

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