赤といったら、どのようなイメージをするでしょうか? りんご,いちご,さくらんぼ,太陽のように、具体的なイメージを 思い浮かぶこともありますし、情熱,女性的,興奮,戦いのように、 抽象的なイメージを思い浮かぶかもしれません。

抽象的なイメージにおいて、赤のイメージは、人間的な動物臭を 感じさせるイメージが多いです。また赤はインパクトが強い色で、 鮮やかな赤は非常に良く目立ちます。赤色は、消防車や信号,踏み切りのランプ ,消火器,非常ベルなど、目立つ必要があるものに、よく使われています。

お菓子のパッケージやペットボトルにも、赤は頻繁に使われます。 スーパーの魚売り場の蛍光灯は、魚をよりおいしく見せるために、 通常の蛍光灯より、赤い光を多く出すように設計されています。 ファーストフード店やファミレスでも、壁が暖色系で、ロゴも赤が 良く用いられています。赤は食品業界で欠かせない色です。 それではなぜ赤は美味しく見えるのでしょうか?またなぜ赤は 非常に目立つ色なのでしょうか?

赤は人類にとって特別な色であると言われています。 人間は生まれた直後は目が開いていないが、しばらくすると 目が開き、始めに分かるのは明暗だけであると言われています。 すなわち最初に認識するのは、無彩色なのです。その後色を 認識するようになるが、はじめに認識するのは赤であると 言われています。

人類がまだ猿の仲間であり、森の中で暮らしたころ、赤は 生きていくために欠かせない色でした。そのひとつとして、 火の赤や血の赤があります。木が燃えると赤くなる。人が ケガをすると赤い血を出す。これらの赤は、危険信号を示していて、 警戒を要することを教えてくれます。このような赤を見つけたら、 大急ぎで逃げる必要がありました。なぜなら自分が危険にさら される恐れがあるからです。このような赤を回避できるかが、生死を 決定したのです。

もうひとつ重要な赤があり、食べ物の赤です。リンゴやいちごでも分かるように、 赤色は熟れていることを教えてくれます。まだ肉も、赤いうちは食べることが出来て、 青みがかかると腐っていることを、示しています。つまりこれらの赤は 、人類にとって必要な赤で、一刻も早くこれらの赤をゲットする必要が あったのです。さもない飢え死にしてしまいます。

赤を見つけたら、プラスレッドかマイナスレッドかとっさ に判断し、接近するか回避するかの行動を早く取る 必要があったのです。人間にとって、赤を発見することが 急務であり、これらを出来たものだけが生き残りました。

このため、赤は現代の人間にとっても、非常に目立ち、また おいしそうにみえる色なのです。(もちろんこれらは全部 推論だけど。)

赤の意味

「あか」は「色の赤」という意味の他に、もう一つ意味があります。 それは「始めの、最初の」と言う意味です。赤ちゃん、赤子は、産まれて 間もない状態を指しています。「明るい」「曙」「灯り」「暁」なども、 「あか」から派生した言葉であり、「あか」は光の総称であったと 思われます。「赤」という漢字は、「大」の下に「火」を書いたもので、 この漢字自体が光を指していたと考えられます。古代の日本では、光は 「あか」と言われていて、光のある状態は「あかし」であったのです。 ちなみに太陽暦になったとき、日本の標準時を明石に定めたのは、 本当に偶然でしょうか?

小さい子供がクレヨンで絵を描くとき、日本人は太陽を赤で書くことが多いです。 アメリカでは黄色かゴールドが普通で、赤で書くことは滅多にありません。 実際に太陽の色は赤ではないが、人に言われなくても、日本人は 太陽を赤く塗るのです。これは太陽が光の源であり、 「明し」が「赤し」に通じることから来ていると考えられます。

現代において、対をなす色の組み合わせといったら、「白と黒」を指すことが 多いが、もともとは「赤(あかし)と黒(くらし)」が意味上の対を なしていました。赤と黒の対比は西洋でも同じらしいです。 その表れがルーレットやトランプ,チェッカーボードです。どちらも赤と黒で塗 り分けていますね。

赤はインパクトの強さを訴えますが、言葉にもそれが表れています。 「真っ赤な嘘」「アッカンベー」「赤貧」など、赤を強調で用いる例 もあります。

また「丹」と言う漢字は、朱色を意味していますが、効き目の強さを表すために 「○○○丹」と言ったように、薬の名前に使われることも良くあります。 「桃太郎伝説」の回復魔法で「きんたん」「せんたん」「みなきんたん」 「みなせんたん」がありますが、これらの「たん」も効き目の強さを 表しています。

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