実務訓練といわれてもピンと来ない方も多いので、ちょっと説明します。 実務訓練とは、インターンシップとも呼ばれていて、学生が会社で一定期間 働きます。平たく言えば「企業実習」です。ただ「企業実習」より、実務訓練 は期間が長いというニュアンスがあります。
さて俺の大学の実務訓練はかなり異常で、期間がなんと五ヶ月〜六ヶ月 です。10月〜3月です。会社は札幌にあり、俺は寮で六ヶ月間暮らすこ とになりました。
忙しくなるのは覚悟です。そのためにこんなに勉強したんでしたから。 しかし本当に夏休みに勉強してよかったと思いました。思ったより忙 しかったからです。特に俺の入った会社は、札幌のコンサルタントで、 冬になるとめちゃくちゃ忙しくなります。
もちろん時間の合間を縫って、勉強しました。また会社内の社員のスーツ のコーディネート(特にネクタイとワイシャツ)も色の勉強の種に なりました。(まぁ誰も気づいてないと思うけどな。)
・「Yさんはトーン・オン・トーンのパターンが多いな、逆にNさんはトーン・イン・トーンの
パターンが多いな」
・「Mさんが紫を使うなんて珍しいな。中差色相配色を使うなんて面白いな。」
試験に近づけば近づくほど、この分析は激しくなりました。
Yさん「カッキー、色彩検定を受けるんだって?1級と2級のダブルで。」
柿田「はい。」
Yさん「男女比はどのくらいなの?」
柿田「1級の場合はほとんどが女子です。」
Yさん「うわぁぁずるいな。」
ついに色彩検定が始まりました。2級と1級一次です。まずはじめに2級の試験が始まりましたが、 会場には男子もそこそこいました。試験が始まり、ちょっと難しかったが(色見本を使う問題が)、 かなり楽に解けました。(そりゃあ一級を勉強しているからな。)2級の試験が終わった後、 1級一次を受けるために、別の教室に移りましたが、その風景に俺は驚きました。
なんとほとんどが女性なのです。「女の園」と言っても全然過言ではありません。 怖いほどの女子の数で、男子は数人くらいしかいませんでした。俺はめちゃくち ゃ浮いていました。このことを会社で話したら「ずるいなカッキー」と言われ ました。(男の世界と女の世界のギャップを知った瞬間でもある。)
試験は比較的素直な問題が多く、殆ど全部解答できました。ファッション史がちょっと難し かったが・・・。(ファッションに関する時事問題が一問出た。)服装史は 全く出ませんでした。
自己採点(ヒューマンアカデミーやユーキャンの速報を見て)は、100点中88点。 二週間後に1級1次の合格通知が来て、1級2次を受けることになりました。
合格したからって気は抜けません。もちろん二次試験の勉強をしました。 二次試験は配色カードを使って、指示に従って、配色を作る問題が主流です。 つまりは配色用語は全部把握しないといけません。あとカラーカードは、PCCSという 表色系を基に作られているので、PCCSマニアにならないといけません。 各色の明度&彩度の数値は、暗記する必要があります。しかし規則性 があるので、そんなに難しくはありません。二次試験が始まったら、 明度&彩度表を作成するのは必須です。
明度値を暗記しないと解けない問題が、今の二次試験の主流です。 「明度の暗記なんて、試験の合格以外に、何の意味があるの?」(グサッ) 「じゃあそんな試験合格したって、全然役に立たないジャン。」(ブシュ) 「てゆーか、落とす試験にする魂胆、ミエミエですね。」(バキッ) この試験に突っ込みたいところはいーーーっぱいありますが、ここでは省略します。
また一次試験では、CIEの問題が一問も出ませんでした。「CIEは非常に重要なカ ラーシステムであり、これがまったく出ないのはあまりにも不自然すぎる。 しかも毎年試験で出ているのに・・」と思いました。もしかしたら二次試験に 出るかもしれないと直感し、一応CIEはテキストで一通り確認しました。 (まさか二次試験で出るとは思わなかった。)
もちろん会社でも、社員のスーツとネクタイの色をチェックするなど、 一次試験よりもはるかに勉強しました。(仕事をおろそかにしているわけじゃな いぞーーー。)
そして12月中旬、二次試験が始まりました。はさみとのりを持参して、 会場に向かいました。会場は「コンベンションセンター」。会場は 非常に広くて、受験者は400人くらいはいました。予想はしていたが、やはり 「女の園」でした。男性は数えるくらいしかいなくて、ここでも俺は浮いていました。(一次試験で もそうだったから、当たり前か。)
そして試験が始まりました。問題用紙とカラーカード,ウェットティッシュ が配られ、試験が始まりました。はさみとのりは持参です。のりはスティックタイプの のりがお勧めです。
注意事項
・問題用紙と解答用紙は一緒で、持ち帰ることができない。
・カラーカードには、PCCSの概要と配色についての説明書が付いている。
しかし試験で配られるカラーカードには、説明書がない。
(試験のヒントになってしまうから。)
・カラーカードを貼る欄の下に、PCCS記号を記入する欄があるが、見落とさないように。
ついに合格通知が届きました。ここまで苦労して、やったかいがありました。 これが資格証です。2005年からテキストが改定されますが、二次試験はどんな問題が でるのでしょう?結構楽しみです。
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