色彩検定への道(その3)

■ 10月

実務訓練といわれてもピンと来ない方も多いので、ちょっと説明します。 実務訓練とは、インターンシップとも呼ばれていて、学生が会社で一定期間 働きます。平たく言えば「企業実習」です。ただ「企業実習」より、実務訓練 は期間が長いというニュアンスがあります。

さて俺の大学の実務訓練はかなり異常で、期間がなんと五ヶ月〜六ヶ月 です。10月〜3月です。会社は札幌にあり、俺は寮で六ヶ月間暮らすこ とになりました。

忙しくなるのは覚悟です。そのためにこんなに勉強したんでしたから。 しかし本当に夏休みに勉強してよかったと思いました。思ったより忙 しかったからです。特に俺の入った会社は、札幌のコンサルタントで、 冬になるとめちゃくちゃ忙しくなります

もちろん時間の合間を縫って、勉強しました。また会社内の社員のスーツ のコーディネート(特にネクタイとワイシャツ)も色の勉強の種に なりました。(まぁ誰も気づいてないと思うけどな。)

・「Yさんはトーン・オン・トーンのパターンが多いな、逆にNさんはトーン・イン・トーンの パターンが多いな」
・「Mさんが紫を使うなんて珍しいな。中差色相配色を使うなんて面白いな。」


試験に近づけば近づくほど、この分析は激しくなりました。

Yさん「カッキー、色彩検定を受けるんだって?1級と2級のダブルで。」
柿田「はい。」
Yさん「男女比はどのくらいなの?」
柿田「1級の場合はほとんどが女子です。」
Yさん「うわぁぁずるいな。」

■ 11月

ついに色彩検定が始まりました。2級と1級一次です。まずはじめに2級の試験が始まりましたが、 会場には男子もそこそこいました。試験が始まり、ちょっと難しかったが(色見本を使う問題が)、 かなり楽に解けました。(そりゃあ一級を勉強しているからな。)2級の試験が終わった後、 1級一次を受けるために、別の教室に移りましたが、その風景に俺は驚きました。

なんとほとんどが女性なのです。「女の園」と言っても全然過言ではありません。 怖いほどの女子の数で、男子は数人くらいしかいませんでした。俺はめちゃくち ゃ浮いていました。このことを会社で話したら「ずるいなカッキー」と言われ ました。(男の世界と女の世界のギャップを知った瞬間でもある。

試験は比較的素直な問題が多く、殆ど全部解答できました。ファッション史がちょっと難し かったが・・・。(ファッションに関する時事問題が一問出た。)服装史は 全く出ませんでした。

自己採点(ヒューマンアカデミーやユーキャンの速報を見て)は、100点中88点。 二週間後に1級1次の合格通知が来て、1級2次を受けることになりました。

■ 12月

合格したからって気は抜けません。もちろん二次試験の勉強をしました。 二次試験は配色カードを使って、指示に従って、配色を作る問題が主流です。 つまりは配色用語は全部把握しないといけません。あとカラーカードは、PCCSという 表色系を基に作られているので、PCCSマニアにならないといけません。 各色の明度&彩度の数値は、暗記する必要があります。しかし規則性 があるので、そんなに難しくはありません。二次試験が始まったら、 明度&彩度表を作成するのは必須です。

明度値を暗記しないと解けない問題が、今の二次試験の主流です。 「明度の暗記なんて、試験の合格以外に、何の意味があるの?」(グサッ) 「じゃあそんな試験合格したって、全然役に立たないジャン。」(ブシュ) 「てゆーか、落とす試験にする魂胆、ミエミエですね。」(バキッ) この試験に突っ込みたいところはいーーーっぱいありますが、ここでは省略します。

また一次試験では、CIEの問題が一問も出ませんでした。「CIEは非常に重要なカ ラーシステムであり、これがまったく出ないのはあまりにも不自然すぎる。 しかも毎年試験で出ているのに・・」と思いました。もしかしたら二次試験に 出るかもしれないと直感し、一応CIEはテキストで一通り確認しました。 (まさか二次試験で出るとは思わなかった。)

もちろん会社でも、社員のスーツとネクタイの色をチェックするなど、 一次試験よりもはるかに勉強しました。(仕事をおろそかにしているわけじゃな いぞーーー。)

そして12月中旬、二次試験が始まりました。はさみとのりを持参して、 会場に向かいました。会場は「コンベンションセンター」。会場は 非常に広くて、受験者は400人くらいはいました。予想はしていたが、やはり 「女の園」でした。男性は数えるくらいしかいなくて、ここでも俺は浮いていました。(一次試験で もそうだったから、当たり前か。)

そして試験が始まりました。問題用紙とカラーカード,ウェットティッシュ が配られ、試験が始まりました。はさみとのりは持参です。のりはスティックタイプの のりがお勧めです。

注意事項
・問題用紙と解答用紙は一緒で、持ち帰ることができない。
・カラーカードには、PCCSの概要と配色についての説明書が付いている。 しかし試験で配られるカラーカードには、説明書がない。 (試験のヒントになってしまうから。)
・カラーカードを貼る欄の下に、PCCS記号を記入する欄があるが、見落とさないように。

■ 1月

ついに合格通知が届きました。ここまで苦労して、やったかいがありました。 これが資格証です。2005年からテキストが改定されますが、二次試験はどんな問題が でるのでしょう?結構楽しみです。

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