1枚形と4枚形

前回はさまざまな用語を定義しました。特に『N枚形』と『スジ』については注意してください。これから頻繁に登場します。ここでは、1枚形と4枚形の聴牌について言及します。

■基本待ち

1枚形

1枚形の聴牌は1パターンのみであり単騎待ちを指す。

単騎待ち:【西】

4枚形

基本待ちの4枚形は、前述したように、「両面待ち、カンチャン待ち、ペンチャン待ち、シャンポン待ち」である。

両面待ち:【23西西】
カンチャン待ち:【24西西】
ペンチャン待ち:【12西西】
シャンポン待ち:【33西西】

■複合待ち

複合待ちの4枚形について調べる。基本的には、複合待ちの聴牌形は、単騎待ちに一つの面子(刻子 or 順子)をくっつけることにより完成する。

○順子形(単騎+順子)

【2344】:14待ち、リャンメン+単騎待ち
【1233】:3待ち、ペンチャン+単騎待ち
【2334】:3待ち、カンチャン+単騎待ち
【2345】:25待ち、単騎+単騎待ち(ノベ単)

○刻子形(単騎+刻子)

【2333】:142待ち、リャンメン+単騎待ち
【1222】:13待ち、ペンチャン+単騎待ち
【2444】:23待ち、カンチャン+単騎待ち

順子形とは、「コウツをとれない聴牌形」である。あがるときに、1順子+1対子になる。刻子系とは、「コウツをとれる聴牌形」である。あがるときに、1順子+1対子になるか、1刻子+1対子になるかは未定である。なお基本待ちの聴牌形は、シャンポン待ちは刻子形、それ以外は順子形とする。

これらの待ちは、すぐにわかる様に覚えるべきである。しかし重要なのは、待ちを覚えることだけではない。「これらの待ちには、どのような特性あるか?」を把握することも、暗記以上に重要である。どのような特徴があるのかは、後述する。

■順子形と刻子形の特性

1枚形と4枚形の聴牌形は全部で11種類である。まとめると下のようになる。

○順子形

【西】【23西西】【24西西】【12西西】

【2344】【1233】【2334】【2345】

○刻子形

【55西西】

【2333】【1222】【2444】

ここで重要なポイントがある。

順子形のテンパイは、スジが1つである。

刻子形のテンパイは、スジが複数ある。

これは非常に重要な特性だ。絶対に覚えるべきである。

たとえば刻子形の一つである【2333】は、142待ちであり、スジは2つある。3がコウツになってあがる場合【333+2】は、2待ちとなり、3が頭になってあがる場合【23+33】は、14待ちとなる。これらをあわせると、142待ちとなり、スジは2つとなる。

【1222】は13待ちであり、スジは2つある。【1+222】と見ると1待ちになり、【12+22】と見ると3待ちとなる。

なお例外として、【1144】【2255】【6699】のようなシャンポン待ちは、スジは1つしかない。この例外を除けば、コウツ形の待ちにはスジは複数ある。

それに対して、全ての順子形の待ちは、スジは1つしかない。

たとえば【2345】は、25待ちのノベタン(両面単騎)である。スジは1つしかない。【2344】は、14待ちの両面待ちである。(ただし4の場合、タンキ待ちとも取れる)もちろんスジは1つしかない。

順子形の待ちは、スジは1つしかない。言い換えると、コウツが1つも取れない待ちは、スジは1つしかないともいえる。これは非常に重要な考えだ。たとえば下のような手牌があるとしよう。

【34455566778白白】

「ウヘェ難しそうだな」と思うかもしれない。しかしこの聴牌形は、コウツが一つもとれない。もし555を取り除くと、【344】が残ってしまい、ここで待ちを形成することは不可能である。つまり【555】の面子を形成することは、不可能である。この聴牌形は、コウツ形でないことが確定(順子形であることが確定)し、スジは1つしかないことがわかる。この待ちは369待ちとなる。


■4枚形の順子形と刻子形

次に複合待ちにおける、4枚形の順子形と刻子形について考える。複合待ちにおいて、刻子形のテンパイは、「単騎+アンコ」と捉えることが、順子形テンパイは「単騎+順子」と捉えることができる。聴牌形(単騎)に面子を加えることよって、複合待ちの4枚形が完成する。

○4枚形の順子形(単騎+順子)

順子形の聴牌を考える。例えば【5】の単騎待ちがあるする。この単騎待ちに順子をくっつける。

【5】+123=【1235】 5待ち
【5】+234=【2345】 25待ち
【5】+345=【3455】 25待ち
【5】+456=【4556】 5待ち
【5】+567=【5567】 58待ち
【5】+678=【5678】 58待ち
【5】+789=【5789】 5待ち

【1235】や【5789】は待ちがまったく変化しない。【1235】や【5789】のように、聴牌形から、2つ離れ以上の順子は、待ちに影響を与えない。

なお【2345】のようなノベタンは「1つ離れ」となり、【3455】のような変化両面は「0離れ」となる。

【4556】は、待ちの変化はないが、単騎待ちのほかに、カンチャン待ちにも取れる特徴がある。実は待ちの種類は増えている。

【2345】【3455】【5567】【5678】は待ちが二面待ちに増えている。しかしスジの種類は1種類のままである。順子は、「スジは一切増えずに、待ちを横に伸ばす働きがあること」がわかる。たとえば【5】に234をくっつけると、【2345】となり、5のほかに同じスジの2が加わり、25待ちとなった。スジは一切増えずに、待ちが横に伸びている。

○4枚形の刻子形(単騎+刻子)

コウツ系のテンパイを考える。例えば【5】の単騎待ちがあるする。この単騎待ちにコウツをくっつける。

【5】+111=【1115】 5待ち
【5】+222=【2225】 5待ち
【5】+333=【3335】 35待ち
【5】+444=【4445】 365待ち
【5】+555=【5555】 待ちはなし(ノーテン)
【5】+666=【5666】 475待ち
【5】+777=【5777】 56待ち
【5】+888=【5888】 5待ち
【5】+999=【5999】 5待ち

まず【1115】【2225】【5888】【5999】は、待ちがまったく変化しない。聴牌形から、3つ離れ以上のコウツは、待ちに影響を与えない。

【5555】はノーテンになる。自分で5を4枚使っているから、5待ちすらない。

コウツ形において、待ちが変化する場合、どのように変化するかというと、スジの数が増える。たとえば【5】は5待ちであり、これに777を加えて【5777】にすると56待ちとなる。その結果【5777】はスジが2つとなる。

2つ離れ以上の順子と、3つ離れ以上のコウツは、待ちに影響を与えない。つまりこれらの面子は「確定面子」となる。なお、「中中中」や「西西西」のような字牌の面子は、確定面子である。

○待ちが消えるケース

待ちが消えるケースがある。それは単騎待ちに、待ちと同じ数字のアンコを加えたときである。たとえば、【1234】のノベタンに、「111」を加えると、【1111234】となる。そうすると4待ちのみになる。【5】の単騎待ちに、「555」を加えると、【5555】となり待ちは消えてしまいノーテンとなる。

■ まとめ

まとめると下のようになる。これらは非常に重要な事項なので絶対に覚えること。

聴牌形から、2つ離れ以上の単独順子は、待ちに影響を与えない。

聴牌形から、3つ離れ以上の単独コウツは、待ちに影響を与えない。

暗刻には待ちのスジの数を増やす役割、順子には待ちを横に延ばす役割がある。

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