用語の定義

麻雀の悩みの一つとして、多面待ちがある。メンチンになると、どの牌がアガリ牌か迷い、相手にばれてしまうことも多々ある。チンイツに限らず、メンホンや変則待ちも、悩みの種になることがしばしばある。

ここでは多面待ちの見極め方についてレクチャーする。この講座を読んだあと、即座に多面待ちがわかる訳ではないが(最終的にはある程度の暗記が必要)、考え方は身につく。

ここでは、多面待ちを言及する上での用語を定義する。


■ 待ちとは

待ちについて定義する。

テンパイになった状態で、あがりうる牌の範囲を指す。 ただし自分で4枚使っている待ちは、待ちとしては含まれない。

たとえば下の手牌の待ちは、69です。典型的な両面待ちですね。

【33445578発発発白白】

この待ちは、14待ちのノベタンに見えます。しかし待ちの定義により、自分で4枚使っている待ちは、待ちとして含まれないので、この待ちは4のみとなります。

【1111234一二三1)2)3)】


■ 待ちの分類

待ちを分類します。待ちには、基本待ち,複合待ち,特殊待ちの三種類があります。

基本待ち
純粋な、両面待ち、カンチャン待ち、ペンチャン待ち、シャンポン待ち、タンキ待ちを指す。 (例:【23西西】【35東東】【1277】【4499】【白】)
複合待ち
基本待ちが複合している待ちを指す。 (例:【2345】【23456白白】【2223】【5557】)
特殊待ち
『国士無双13面待ち』と『国士無双1面待ち』の二種類がある。しかしここでは、これらの待ちについては、一切言及しない。

ちなみに【2344】のような両面待ちは、一見基本待ちに見えるが、複合待ちである。なぜなら4でタンキ待ちが取れるからである。【2334】のような中膨れ単騎待ちも複合待ちである。単騎待ちのほかに、カンチャン待ちも取れることが確定しているからだ。


■N枚形

この言葉は、多面待ちを考える上で非常に重要である。「N枚形」を以下のように定義する。

『聴牌している状態で手牌の全体から、出来上がっている面子(確定面子)を取り除いた残りのN枚だけで待ちを決定できる聴牌形を指す。なおN=1,4,7,10,13である。』

また『そのN枚以外のメンツを全部鳴いたとしても待ちは変わらない。』

下のような両面待ちを例にとると、確定面子は「123 456 789」なので、確定面子を取り除くと【三三六七】が残る。すわわちこの手牌は、4枚形となる。

【123456789三三六七】

下の手牌はカン六待ちであり、確定面子を取り除くと、【五七白白】となる。したがってカンチャン待ちは、4枚形の聴牌である。

【233445二二二五七白白】

次に三面待ちを考える。一四七待ちである。確定面子は、「345 678」です。これらを取り除くと、【二三四五六八八】となり、7枚形である。

【345678二三四五六八八】

なおトイツは、確定面子ではないことに注意。


■基本待ちのN枚形

基本待ちにおいて、単騎待ちは1枚形で、両面待ち,カンチャン待ち,ペンチャン待ち,シャンポン待ちは、4枚形となる。これは絶対におさえるべきである。

名称アガリ枚数N枚形
両面待ち 8枚 4枚形 【4588】
カンチャン待ち 4枚 4枚形 【2488】
ペンチャン待ち 4枚 4枚形 【1288】
シャンポン待ち 4枚 4枚形 【3388】
単騎待ち 3枚 1枚形 【西】

1枚形の基本待ちは、単騎待ちのみである。単騎待ちは、他の四面子が完成していて、頭を求める待ちである。つまり一枚の牌によって、待ちが決定される性質を持つ。

4枚形の待ちは、両面待ち, カンチャン待ち,ペンチャン待ち,シャンポン待ちの四種類である。

非単騎待ちはメンツを求める形に対して、単騎待ちは頭を求める形であるといえる。

『両面待ちは2枚形ではないか?4枚形はちょっと抵抗がある』と考える人もいるかもしれない。まず「N枚形」の定義より、2枚形は存在しない。(Nは1,4,7,10,13しか存在しないから。)

なぜトイツを、聴牌形の一部に入れるかというと、両面待ち,カンチャン待ち,ペンチャン待ちは、一手で『シャンポン待ち&単騎待ち』に変わる可能性を持っているからである。「両面待ちは2枚形」であると考えると、シャンポン待ちや単騎待ちに切り替えるとき、トイツの存在をフォローできない。典型的な例として、『一手変わりス四アンコ』がある。

下の手牌は14待ちの両面待ちであり、【23発発】の4枚形です。

【西西西北北北888発発23】

しかしこの手は、もし発を引くと、四暗コウの手に変化するし、23を引いても、四暗コウのチャンスがある。両面・カンチャン・ペンチャンは、シャンポン・タンキに切り替わる可能性がある。これは「一手変わりス四アンコ」に限った話ではありません。

【西西西北北北888発発発2】

【西西西北北北888発発22】

【西西西北北北888発発33】

トイツはアンコに変化する可能性を持っている。「N枚形」で、トイツは確定面子とみなさないのはそのためである。


■スジ

麻雀をやっていると、スジという言葉が頻繁に登場する。ここでは、スジは16種類であると考える。

マンズ: 一四七 二五八 三六九
ソウズ: 147 258 369
ピンズ: 1)4)7) 2)5)8) 3)6)9)
字パイ: 東 南 西 北 白 発 中

数牌で9種類、字牌で7種類である。なぜ字牌をスジと考えるかというと、『シャンポン待ちは、二つのスジで待つことができる』法則を作りたいからである。(例: 【東東西西】【1199】【白白66】)

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