ここではタロットのスプレッド（展開）のように、 ルーンのいろいろなキャスティング（並べ方）について 話します。いろいろな占い方がありますが、ここでは実際 に使えそうなものに、焦点を絞って解説します。 タロットでは、カードを並べる事をスプレッド（展開、 レイアウト）と言いますが、ルーンでは、石，木片を置く ことを（ルーンカードを並べること）キャスティングといいます。
キャスティングとは、本来｢投げる、置く｣といった単語 で、カードにはあてはまりにくいですが、ここではキャステ ィングという言葉を用いて説明します。
ここでは、カードを使った占い方について解説しま したが、石や木片を使う場合も占い方は同じです。ただ、 石や木片はカードのように裏面がありません。だから、カ ードと違って、全部の石、木片を袋に入れてよく混ぜた後 、ルーンを取り出す形になります。
よく混ぜた２５枚のカードの中から１枚引く。ただそ れだけです。シンプルなので、いろいろな事を占えます。ち ょっとした事、ちょっとした迷いなどを占うのに適してい ます。また、おみくじ感覚で気軽に占えるメリットもあり ます。ただ、一枚だけなのでルーンを読み取るのは難しい です
3枚のカードで占います。初心者はまずこれからす る事を、薦めます。ノルンとは、北欧神話に出てくる運 命の３女神です。ウルド、ヴェルダンディー、スクルド の３人です。それぞれ過去、現在、未来を司っています 。
(1) 過去(2) 現代、現状(3) 未来
トールのハンマーとは、名前の通りトールが持ってるハンマー（ミョルニル）にちなんだものです。ミョルニルでやられた巨人の数は計り知れません。この占法はルーン占いの方法の中でも、非常にポピュラーです。いろいろな事が占えて、特に恋愛にはうってつけです。５枚のカードで占います。
ノルンの信託の難バージョンです。７枚のカードを使って占います。過去、現在、未来がそれぞれ２枚ずつ。1枚は対策になります。ただ、2枚のルーンを関連付けて読みとらなければならないので、ノルンの信託より難しくなります。タロットでいえば、コンビネーションリーディングに当たります。
タロットのホロスコープ法に似ています。（というよりほとんど同じ 。）(13)はオーディンの宮殿（ヴァルハラという宮殿）を表してい ます。(10)はトールの宮殿（スルーズヘイム）を表しています。
こうしてみるとこの方法は、オーディンが中心になっている事が考えられます。「俺はトールのほうが好きだ。と思う人は、(13)と(10)を入れ替えても構いません。
この占いは、総合運について占うのに適しています。漠然とした質問でも占えるという特徴もあります。ぜひ、レ パートリーしてください。1〜13まで北欧の神々の宮殿を表しているので、北欧神話の知識が頭の片隅にあると、解 釈しやすい事があります。自分なりにレイアウトを考えてみると良いかもしれません。いろいろな解釈がありますが、人や状況によって臨機応変に変えてください。例えば、2のフレイヤは恋愛運を指していますが、既婚者を占う場合パートナーや家族について、読んだほうがいいです。
※(2)のフレイヤで、金運について読んでも良い。また、(8)のフレイで、恋愛運を読んでも良い。どっちをとるかは自由。場合によっては、金運オンリーや恋愛運オンリーでもOK。
フレイヤは｢愛欲の神｣とよく呼ばれているが、本来はフレイと同様、｢豊饒の神｣でもあった。農民や漁師を中心に崇められていた。しかし、キリスト教の普及によって、フレイヤは｢愛欲の神｣と強調されてしまった。それどころか、淫婦とまで侮辱されている。
切支丹にとってフレイヤは都合の悪い存在であったと考えられる。（切支丹から見て、フレイヤはかなり淫乱だったから。モーセの十戒でも、｢あなたは姦淫してはいけない。｣というのがあるが、その表われだろうか？直接関係なくても、間接的に関係あるかもしれない。）
キリスト教に改宗したヒャルティは、こんな詩を作って、神を冒涜している。
おれは神々を冒涜するんだ!!! 思うにフレイヤは淫婦だ
だから2匹のイヌを一緒にしてやれ オーディンとあの女を
この詩は、フレイヤを冒涜している詩ですが、ひとつここで重要な事がある。それは、オーディンとフレイヤは肉体関係を持っていたことである。オーディンの妻はフリッグであるが、しかしオーディンは複数の女神と肉体関係を持っていた。
英語のＦＲＩＤＡＹは、フレイヤ（フリッグ）から来ている。（ドイツ語のFrau(Eng：Mrs.）も同様）フレイデーは、キリシタンにとって縁起が悪い日である。切支丹にとって、フレイヤは都合の悪い神だったため、このような嫌なポジションに、フレイヤは置かれたと考えられる。
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