8 イドゥンの林檎

オーディンとへニールとロキの三人が、アースガルドを出て、山を歩いていた。しかし、腹が減ってしまった。何かウマイものは無いかなと神々は思ったとき、牛の群れに出会った。

「やった〜ラッキー〜」と早速神々は牛を一頭殺し、ジュージュー焼いた。神々は早く焼けないかなとワクワクドキドキしていた。しかしおかしい事に中々肉は焼けない。時間が経っても生肉のままだ。

おかしいなと神々が辺りを見回した。そしたら物凄く大きな鷲が一羽、枝の上に止まっていた。鷲は「おれさまが魔法で肉を焼けないようにしたんだよ。」と言った。

「え〜そんな〜早く食べた〜い」、神々は腹ペコ状態だ。鷲は言った、俺もバーベキュー大会に混ぜるなら肉を焼けるようにしても良いと。神々はそれを承諾した。

鷲が魔法を唱えると、生肉がおいしい焼肉に変身した。しかし、鷲はいきなり両方のモモ肉と肩肉をむしりとって逃げた。おいしい部分を、まんまと鷲にとられてしまった。これには神々も怒り、ロキはそこら辺に落ちている枝を武器に鷲を攻撃した。枝は鷲の羽根にヒットしたが、枝が鷲の羽根にくっついてしまった。しかもロキは、枝から手を離すことができなくなった。おそらく鷲の魔法であろう。(羽からセメダインを発射したのかな??それとも魔法か??)

ここからが鷲の攻撃だ!!鷲は低空飛行した。ロキの足は木や岩にぶつかりっぱしだし、腕も肩からもげそうになった。ロキは致命傷を負い、離してくれと半分泣きそうな状態であった。しかし鷲は「お前が林檎を持ったイドゥンを誘い出してくると約束するまでは絶対に離さないよ。」と言った。意地を張っている場合ではない、ロキは鷲の要求を受け入れて、離してもらった。

アースガルドに戻ったロキは、女神イドゥンに話しかけた。「森の中でものすごっく素晴らしい林檎を見つけたんだ。一緒に来てくれませんか?」とかまをかけた。彼女はもちろん賛成した、ロキの企みなんて全然知らずに・・・。

二人は森の中に入った。一羽の鷲が飛んできた、それは鷲に変身していた巨人スィアチであった。あっというまにスィアチはイドゥンを捕まえた。しかもイドゥンは自分の林檎を持っていた。イドゥンの林檎といったら、若返りの林檎。これが無いと神々は老衰で死んでしまう。

イドゥンが居なくなると、神々は年をとり、精気が薄まった。会議を開き、イドゥンを最後に見たのがロキだと分かると、神々の視線はロキに集中した。神々は「イドゥンはどうなったんだ」とロキを脅した。これはやばいと思い、ロキはイドゥンを探してくることを誓った。

フレイヤが鷹の羽衣を貸してくれたので、ロキはそれを装備して、巨人の国ヨーツンヘイムに向かった。鷹の羽衣は、装備するだけで鷹に変身できる。

スィアチの屋敷トリムハイムに着くと、ロキはイドゥンを見つけた。巨人は魚釣りに出かけていて、屋敷にはイドゥン一人しか居なかった。ロキは魔法でイドゥンをくるみに変えた。くるみをつかんで全速力でアースガルドに逃げた。しかし、スィアチはイドゥンが居なくなるのを知ると、鷲に変身してロキの後を追いかけた。鷲VS鷹の追いかけっこが始まった。

アースガルドの神々は、鷹がくるみを掴んで飛んでくるのを見ると、防柵のそばに薪を積み上げた。神々はヨボヨボな状態だ、あの美しいフレイヤも変わり果てていた。鷹とくるみが柵を飛び越えると、神々は魔法で薪に火をつけた。火が鷲の羽根に燃え移り、スィアチは焼死した。イドゥンとイドゥンの林檎を取り戻した神々は、見事に若返った。これにより神々は「老い」に勝つことが出来た。

しかしこの話はまだ終わらない。続きは次のセクションで。

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