23 バルドルの夢

■ バルドルについて

バルドルは、容姿端麗でとてつもなく美しい神です。バルデルと表記することもあります。彼の言葉は美しく、説得力があり、汚れのかけらは少しもありません。全世界全生物のスーパースターと言っても、過言ではありません。

母はフリッグ、妻はナンナ、子供はフォルセティです。バルドルはフリングホルニという船を持っていて、ドイプニルの指輪も持っています。バルドルは司法神で、彼の判決に逆らうものは、一人も居ませんでした。


バルドルは薄暗い中、横たわっていた。彼は何かにうなされていた。言葉に表せないほど恐ろしい夢が、忍び寄って来るのだ。バルドルは何か災いがやってきそうだと心配し、神々に相談した。

早速、神々は全員集まり、バルドルの夢について相談した。どうしてバルドルが悪い夢をみたのか・・・。バルドルの夢は、言葉に表せないほど、不吉な夢だったらしい。しかしなにを意味するのか、全然分からなかった。

まごつくわけにはいかない。 オーディンはスレイプニルに乗り、死の世界ニブルヘイムまで下り、冥府の門を見張っている狂犬ガルムに出会った。

ガルムは血まみれで、オーディンの周りを長時間ほえ回った。馬に乗ったオーディンは、ガルムなんか無視して、ヘルの館(冥府)に向かった。そのとき大地は轟いた。

彼はヘルの館の東門に行き、魔法の歌を歌った。

「+−×÷= ×△▽○◎☆∵ ≡∽∫∞∬」

土の中から巫女の亡霊が立ち上がり,彼の上に現れた。

巫女
  「あなたは誰?」

オーディン
「私はヴェグタムと言い、ヴァルタムの子供だ。私は上界のことを語ろう。あなたはヘルのことを語ってくれ。ヘルの館には、『環がまき散らせたベンチ』と『美しい壁の高座』と『黄金の川』があるが、いったい誰のものなんだ。 」

巫女
「ここには、バルドルのために醸造した蜜酒があり、楯がそれを隠しています。神々は絶望しています。やむなく語りました。ここで口をつぐむことにしましょう。 」

オーディン
「黙らないでくれ、あなたに聞きたい事は山のようにあるんだ。いったい、バルドルの殺し手は誰なんだ? 」

巫女
「ヘズがバルドルをここに運びます。やむなく語りました。ここで口をつぐむことにしましょう。 」

オーディン
「黙らないでくれ、あなたに聞きたい事は山のようにあるんだ。ヘズに復讐し、バルドルの殺し手を火あぶりにするのは誰なんだ。」

巫女
「あなたの恋人リンドが、西の広間でヴァーリを生み、このオーディンの子が、一夜して戦うことになるでしょう。バルドルの敵を火あぶりにするまでは、ヴァーリは手も洗わず、髪もすきません。やむなく語りました。ここで口をつぐむことにしましょう。 」

オーディン
「黙らないでくれ、あなたに聞きたい事は山のようにあるんだ。どの乙女が泣くのだろうか?そして頭巾を空に向かって投げるのだろうか。」

巫女
「あなたはヴェグダムでなく、オーディンでしょう。 」

オーディン
「あなたは賢者でも巫女でもなく、三人の巨人の母であろう。」

巫女
「故郷にお帰りください。そして誇りにしてください。ロキが戒めから離れ、破壊者として神々の終末になるまで、私は決して目をさましません。 」


オーディンは不安の沼にはまった。もうすぐバルドルが死ぬってことじゃないか。オーディンはアースガルドに戻って、この旨を神々に報告した。

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