14 オーディンの恋物語

さーて、オーディンはスイートなアバンチュールを楽しみたいと思っていた。ある日オーディンは、とても美しい女性を見た。オーディンの心は興奮状態になり、なんとしてでも彼女と一緒に寝たかった。彼女と寝れたら全世界が廃野になっても良いと思った。

ビリングの娘は太陽のように美しく輝いていた。彼女は気持ちよさそうに、ベットの上に寝ていた。そしてオーディンは思い切って告白した。

オーディン
  「あなたは太陽みたいな方だ。太陽の光で育つ花のように、わたしの心が咲くのも咲かないのも・・・あなたの光しだい・・・。太陽の光は活気の源、あなたの笑顔も活気の源。どうか私と一緒に語らってくれませんか?」 

ついにオーディンは彼女に告った。ビリングの娘の返事は・・・

ビリングの娘
  「暗くなってから戻って来て。そうしたら私はあなたのものになるでしょう。」

日が暮れるのを待ち、オーディンは娘のいる城を訪ねた。しかし城には、戦士があふれていた。このときオーディンは、娘に騙されたことを知った。こんなことであきらめるオーディンではない。(おいおい、やめろよ)彼は戦士の包囲が薄くなるのを見計らって、娘の部屋に侵入した。しかし・・・ベットには雌犬が一匹しか居なく、部屋はもぬけの空だった。

その後オーディンは言った言葉は・・・

よくしらべてみると、優しい娘も、たいがい男に対して移り気なものだ。ある賢い女をたらしこもうとしたとき、それを思い知った。その賢しらな女はわしにあらゆる罵詈を浴びせ、わしは女をものにすることは全く出来なかった。(『オーディンの箴言』より)


さあこのセクションで、恋の話はお終いです。一般に北欧神話は、恋バナは非常に少ないです。さて恋の話をもっと楽しみたい方、おまけにギリシャ神話の「ナルキソッスの話」を付けます。ギリシャ神話を知らなくても楽しめるのでぜひどうぞ。(笑)

次のセクション以降は、非常に殺伐とした話が多いです。北欧神話の真髄といっても過言ではありません。血なまぐさく、殺人なんて当然中の当然です。メインキャラは、なんといってもトールです。

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