ある日の夜明け、フレイヤは虹の橋ビフレストを渡り、ミッドガルドの 方へ行った。フレイヤは、偶然下へ通じる細い小道を見つけ,中をどんどん進ん で行くと,4人の小人が一生懸命鍛冶をしていた。小人たちの名はアルフリッグ 、ドヴァリン、べーリング、グレール。彼らは黄金の首飾りを作っていて、そ の首飾りは非常に美しいものであった。美しい光がフレイヤの心を刺激した。 彼女は黄金の首飾りが大変欲しくなった。
フレイヤ
「この首輪が欲しいわ。たくさんの金銀を払うから。」
小人
「これは売り物ではない。」
小人
「それに金や銀もたくさん持っている。」
フレイヤ
「それじゃあ、どうすればいいの?」
小人たちは円陣になって相談していた。しばらく時間が経った後、小人たちがフレイヤにこう言った。
「俺たちが欲しいのはあなただ。もしあなたが、俺達一人一人を一晩ずつ寝てくれるなら首輪を譲ろう。」
あんなかっこ悪い小人と夜を共にするなんて絶対いやと思った。しかし彼女は首飾りの美しさに負けてしまい、四人の小人の一夜の恋人になってしまった。
四夜が過ぎると彼女は首飾りをゲットしアースガルドに戻った。しかし、彼女の行動の一部始終をロキが見ていた。ロキは早速、オーディンにそのことを言った。
このことに怒ったオーディンはロキに首飾りをもってこいと頼む。しぶしぶ、ロキはセスニームル館に向かった。セスニームル館とはフレイヤの館である。
セスニームル館に入るのは簡単なことではない。ロキはハエに変身して、セスルームニルに侵入する所を探したが、中々見つからない。しかし、ロキは針の穴程の穴を発見した。なんとか侵入し、フレイヤから首飾りを盗んだ。
驚いたのはフレイヤだ。フレイヤはオーディンの所へ行った。
オーディン
「お前は首飾りのために、小人と一緒に寝たのか!!」
フレイヤ
「とにかく、首飾りを返しなさいよ。」
オーディン
「そんな破廉恥なこと良く出来るな。」
フレイヤ
「そんなのどうでも良いでしょ。大したこと無いじゃない。」
オーディン
「それじゃあ、人間に戦争を起こすように仕向けろ。そしたら、首輪を返してやる。」
フレイヤ
「お安い御用です。すぐにでも。」(あっさりすぎるぞ)
こうしてフレイヤは首飾りを返してもらった。
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