7 節制、悪魔、搭

■ 節制:ナンナ

北欧神話に節制を求めるのは無理があります。どの神も個性が 強く、好戦的なやつばっかりですから。さて北欧神話で、このカード にぴったりとくる神を探すとしたら、ナンナしかいないでしょう。

ナンナはバルドルの妻であり、バルドルが死んだとき、胸が張り裂けて 死んでしまいました。なんという繊細な神様でしょう。こんなナイーブな神は、 ナンナしか見当たりません。あと節制は、かなり地味なカードなので、 ナンナのイメージにぴったりです。

地味であることを考えればヘイムダルも考えられます。またヘイムダル はアースガルドの見張り番であり、彼がいないと巨人たちが簡単にアースガルドに 進入してしまいます。つまり神々の世界と巨人の世界の両方を観察して、 両世界のバランスをとっているともいえるのです。節制には、「バランスが良い」 という意味もあります。(カードを見れば分かるはず。)その点でも、ヘイムダル 説も十分に有効です。しかし彼はトールの女装計画立てたくらいですから、 節制とは言いがたいか・・・。

■ 悪魔:フェンリル&ヨルムンガンド&ヘル

その名のとおりです。三者ともアースガルドを妨害するので、 悪魔ともいえます。ただしここで注意しないといけないのは、 北欧神話は、絶対神の話ではないことです。悪魔はキリスト教から 生まれた言葉で、絶対的な神がいないと成り立ちません。ここで出てくる 悪魔は、イメージ程度として見るべきでしょう。

これの生みの親はロキとアングロホザなので、二人を悪魔と 置き換える手もあります。悪魔のカードには誘惑という意味もあるので、 その点ではロキが相応しいです。(ロキの唆しに乗せられたやつは かなりいるから。)

■ 搭:オーディンなどアースガルドの創生に関与しているもの

このカードは「おごり」をあらわすことがあります。 つまり「俺たちが最強だ」と思い込んでいて、実はもっと強いものが いることに気づいたのです。バベルの塔のストーリーが大変よ くあらわしている例です。(というか、このカードのモチーフはバ ベルの塔である確率が高い。)

このカードが出ると、あなたは天狗になっていませんかを警告す ることが多いです。ということは、アースガルドそのもの を表していることになります。アースガルドの創生に関わっている は、オーディンです。スルトという強力な存在が発 覚したため、オーディンは精神的に切羽詰っているのではないか と考えられます。

またこのカードは予期せぬ不幸を表すことも多々あるので、 そのようなエピソードを当てはめるのもいいかもしれませんね。

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