6 吊るされた男、死神

■ 吊るされた男:オーディン

このカードはオーディンしか考えられません。ルーンを得た様子が、ぴったりと当てはまります。「エッダ」の「高きものの言葉」の一節に、オーディンが自らの身を犠牲にして、ルーンを掴みあげた姿が描かれています。

私は知っている、私が
九日九夜にわたって
風吹きすさぶ樹に吊り下がり
槍に傷つき、私自身が
オーディン、つまり私自身に
私をいけにえとして
それがいかなる根から発しているのか
知る人もいない
パンも角杯も 恵まれぬまま
私は下をうかがう
私はルーンを掴みあげた
うめきつつつかみ
それから大地に落ちた そして、私は書き始めた
実りが増えて来て、私の知恵も増えて来た
一つの言葉が言葉を生み
それが行いも呼んだ
そして一つの行いが多くの行いを呼んだ

このカードはダークイメージを持つ方が多いかもし れないが、状況によってはそうとは限りません。「もう 少しの辛抱」「様子見したほうが良い」と言う意味合い があります。必ずしも悪いばかりではありません。どち らかと言えば、地味なイメージがありますが。

死神と似ている面もあり、変化への予兆を表すことも あります。逆位置は「思い上がっている」「辛抱弱い」な ど。正逆の意味があまりハッキリしていません。状況や 周りのカードによって、判断するしかありません。 タロット解釈中・上級者向けのカードです。

■ 死神:オーディン or ヘル

これもオーディンです。オーディンは死の神である一面もありますから 。戦士が死ぬと、ヴァルキリーによって、ヴァルハラ宮殿に連れて 行かれます。ヴァルハラに連れて行かれた戦士のことをエイリャン ヘルといいます。ヴァルハラで、戦士たちは、ラグナロクに備え て試合をしています。(試合と言うより戦い。)ヴァルキリーた ちは、蜜酒やご馳走で、エイリャンヘルをもてなしています。

エイリャンヘルは、半分はオーディンのもとで、半分はフ レイヤのもとで訓練を受けているようです。そのためフレイヤ を死神に当てはめるのも面白いかもしれません。

あと他に考えられるのは、ヘルです。イメージ的にフレ イヤよりも死の要素が濃いですね 。

ただこのカードは肉体的な死を表しているだけで はなく、別れ、転職のような物事の終えんを指すこと もあります。後者の方が圧倒的に多いです。このカー ドを「変遷」「再生」と言う名前で扱われているタ ロットデッキもあります。

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