5 隠者、運命の輪、力

■ 隠者: 小人たち(アルヴィース)

このカードは錬金術に関連性が強いです。別名「錬金術師」「賢者」と呼ばれることもあります。どちらかと言えば地味で静かなイメージです。良い意味か悪い意味か区別するのが難しいかもしれません。

恋愛でこのカードが出ると、「静かな恋愛」「二人っきり」「地味だが思慮深い相手」などと解釈できます。逆位置だと「孤独、孤立、孤高」「周りを見ていない」「視野が狭い」など。隠者は一般的に俗世間から離れて、孤独に生活するのを好みます。したがって対人関係は決してよくありません。

さてこのカードを北欧神話のキャラに当てはめると、中々見つかりません。オーディンといえばそれまでだが・・・確かに彼は知的ですし、孤独のイメージもありますしね。

意外かもしれませんが、このカードに当てはまるのが小人です。小人は地下に住んでいるし、金細工が得意です。「暗い」と「錬金術」のイメージがダブっています。

アルヴィースの歌によると、小人は太陽の光を浴びると石化します。太陽の光を俗世間、小人を隠者と例えると面白いです。 (小人は太陽の光を浴びると石化⇔隠者は俗世間に住みたくない。)

また小人は頭が良くプライドも高いので、隠者と似ている面もあると思います。

■ 運命の輪: ノルン

これはノルンでしょう。それしか思い浮かびません。当然ですね。ノルンは三人グループであり、ウルド、ヴェルタンディ、スクルドの三人です。ちなみにスクルドはヴァルキリーの一員です。

ノルンは世界中をメンテナンスするする役目もあります。彼女たちが居ないと、四匹の鹿によって世界樹が荒らされるからです。神々や人々の運命は彼女らが決定します。ギリシャ神話にも、似たような神が出ますね。

さてこのカードが出ると、単独だけで解釈のするのは難しいです。周りのカードによって、色々な解釈ができます。

一般に正位置なら良い方向に、逆位置なら悪い方向に物事が進みます。しかし周囲のカードによっては、逆転することもあるので、注意が必要です。運命の輪と言うよりは、運勢の輪と言ったほうが良いかもしれません。死神にもいえることですが、変化を表すことが多いです。死神と一緒に出たら、かなり大きなな変化があると読めます。

■ 力: チュール&フェンリル

チュールはフェンリルを捕らえるために、片腕をなくしました。女性をチュール、ライオンをフェンリルと見立てます。このカードは、「剛毅」「女力士」と呼ばれることもあります。「チュールは男ではないか?」と思うかもしれないが、意味的にはチュールが一番当てはまります。チュールが腕をなくし、ろくに戦いできなくなり、女性化したと考えると面白いかもしれません。

北欧神話では、「男は剣。女は魔法」という思想が強いらしいです。(『ロキの口論』より)戦いができない男は、男じゃないと思われても仕方が無いのです。ましてはバイキングが信仰していた神話なのですから、なおさらのことです。

フェンリルは、ロキとアングルホダの間に生まれた子供です。他に大蛇ヨルムンガルド、ヘルを産みます。フェンリルもヨルムンガルドもヘルも神々にとって問題があったので、彼らは悲しい結末を迎えることになります。

このカードが出ると、「アタックしたほうが良い。」「良く考えて行動したほうが良い。」などと読むことができます。「戦車」や「皇帝」と似ていると思われるかもしれないが、このカードは精神的な意味が強いです。逆位置なら「力の乱用」「臆病」「暴力」など。

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