巨人族

ここでは、北欧神話に登場する重要な巨人と小人を紹介します。ロキも巨人ですが、北欧神話物語で紹介されているので、ここでは略します。

■ 巨人族

北欧神話にはたくさんの巨人族が登場します。神々に対して、敵対するものもいれば、仲介するものもいます。ちなみに女巨人は美人が多いらしいです。巨人の姿は人間に似ていますが、人間よりも2倍から十数倍の体躯を持っています。

◆ 霧の巨人ユミル(アウルゲルミル)

ユミルは、ニヴルヘイムの氷とムスペルヘイムの炎が混ざり合って生まれました。自分の足と足を交配して子供を作るという奇妙な特技を持っていました。また、左腕から男と女を産んだりもしていました。こうして生まれたのが霧の巨人たちです。オーディン、ヴィリ、ヴェーの3人によって、殺害されます。オーディンらはユミルの体を使って、世界を形成する仕事に取り掛かりました。血は海に、肉は大地に、骨は山や石に、頭蓋骨は空に、脳みそは雲に、髪の毛は木に使いました。

◆ ベルゲルミル

ユミルの血の洪水によって、殆どの巨人が死んでしまったが、運良く生き残った巨人もいました。それがヘルゲルミルとその家族です。(妻や子供の名前ははっきり分かっていない。)彼らは碾き臼(ひきうす)の台に上って助かりました。この二人から、新しい巨人族が生まれることになります。

◆ スルト

スルトは炎の世界(極南の世界)ムスペルヘイム)の番をしている巨人です。スルトがどのように生まれたかは不明です。燃え盛る剣を持ち、ラグナロク(世界の終末)に神々を襲い、全世界を焼き尽くすと言われています。

◆ アングルボダ

アングルホダはロキの妻の一人で、狼フェンリルと世界蛇ヨルムンガルドとヘルを生みました。しかし神々は、この三人兄弟が災いをもたらすことを、千里眼によって知りました。ヘルはニブルヘイムに、ヨルムンガルドは深い海洋に投げ込みました。このことにより、ヘルはニヴルヘイムのリーダーに、ヨルムンガルドは異常に成長して世界を一周するほど体長になります。フェンリルは、グレイプニルという足枷で縛りました。

◆ フルングニル

トールと決闘をした勇気のある巨人です。決闘をした時、彼は砥石をトールのハンマーにめがけて投げつけました。 ハンマーは砥石を粉砕し、粉砕した砥石は彼の頭に命中し即死しました。しかし、砥石の一片はトールの頭の中に入り込んでしまいます。このことにより、トールの頭の中には、砥石が入っています。

◆ スィアチ

スィアチは、若返りのリンゴを盗むことによって、神々の若さを奪い、自分は永遠の若さを手に入れようとしました。しかしロキの活躍によって、リンゴを取り戻し、彼は殺害されます。

◆ スカジ

スカジはニヨルドの妻です。父スィアチが神々に殺害されたことを怒り、償いとして、「バルドルと結婚すること」と「大笑いさせること」の二つを要求しました。しかし、神々はひとつだけ条件を加えます。「結婚相手は、神々の足だけを見て決めなければならない。」と。スカジは一番きれいな足の神を選んだが、バルドルではなくニヨルドでした。大笑いのほうは、ロキの活躍によって大成功します。しかし、ニヨルドは海が好きで、スカジは山が好きでした。この食い違いによって、二人は別居生活をすることになったのです。ちなみに彼女はアースガルドの市民権を持っています。

◆ スリュム

トールのミョルニルを盗んで、地下深くに隠ししたのがスリュムです。彼は「フレイヤを嫁にしなければミョルニルは返さないよ。」という条件を出しました。ヘイムダルは、「トールを花嫁にして、スリュムの館に乗り込んでハンマーを取り戻す。」といった奇策を思いつきました。トールは花嫁になり、ミョルニルを取り戻しました。もちろん、スリュムはミョルニルの餌食になりました。

◆ ゲルド

フレイが一目ぼれした女巨人。フレイは、召使であるスキールニルに「剣と馬をやるから、ゲルドをここに連れて来てくれ。」と頼みました。(つまり、自分の愛と引き換えに剣をなくした。)スキールニルはそれを引き受けた。見事にゲルドの心を動かし(といっても、やり方がエグい。)、二人は結婚できました。

◆ ウドガルドロキ

ウトガルドの統治者で、魔法と幻覚を得意とします。 トールは彼の術中にまんまとハマってしまいます。騙された内容を書くとめちゃくちゃ長くなるので、ここでは略します。トールを騙し、種明かしをしたあと、ウドガルドロキは一瞬にして消えうせました。彼の城も丸ごと消えてしまいます。ロキと同一視されることもあります。

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